~「基本だよ、ワトソンくん」(シャーロック・ホームズ)~
石井大和力投、オヤジ軍団ヒマなGWに奮戦するも基本プレーにミスがでて
オール旭川士別に力負け!
昨年に続いて緊急事態宣言下のGWとなったこの日、ビッグアプセットが集結したのは聖地大宮健保グランド、雲ひとつない快晴の青空と美しい芝生とポプラ並木が鬱屈した気持ちを忘れさせてくれる。
先発予定の石井は手術から4週間が経過したもののまだ無理があるということで、試合直前に石井大和に先発をチェンジ、さらにこの日のメンバー繰りの関係で山下をセンターに配置、両翼をレフト村上、ライト櫻町の外野布陣で一抹の不安を覚えながらも必勝の構えだ。
すると試合直後、今日の相手のオール旭川士別、スタメン9人中7人が左バッターである事実が判明、一気に不安が高まるがもはや審判のプレイボールはかかっている、とにかくこの布陣がベストと信じて試合開始だ。
初回表のオール旭川士別の攻撃、ワンアウトから2番打者をフォアボールで出すと盗塁とエラーでワンアウト3塁、ここで相手3番にさっそくライト前に弾き返され1点を先制される。しかしこの後はファーストゴロを芝田が手堅くさばき、さらには6番打者のライトフライを櫻町がガッチリ掴み、左バッター打線に対するこの日の右サイド守備の不安を払拭、一気にビッグアプセットベンチも盛り上がる。
するとその裏さっそくビッグアプセットは反撃、ワンアウトから大間がエラーで出ると盗塁とワイルドピッチでワンアウト3塁、ここで3番芝田がレフトへの強烈なライナー、これが犠牲フライとなり大間が還り1点を返し同点に追いついた!
2回表オール旭川士別の攻撃、石井大和はまだ指のマメが完治せず指をかばいながらの苦労のピッチング、先頭をフォアボールで出したあとエラーとフォアボールでノーアウト満塁、ここで相手1番にレフト前、2番にライト前の連続タイムリーで2点、続く3番のショートゴロの間にさらに1点、4番をフォアボールで再びワンアウト満塁と引き続き大量失点のピンチ、ここで相手5番の打球は1・2塁間寄りのゴロ、これを芝田-石井-芝田のコンビで鮮やかなホームゲッツー!右サイドの不安を再び払拭しピンチを一瞬で脱するプレーでベンチは息を吹き返す。
するとこの導火線に火をつけたのは大河原だ。3回裏先頭打者で登場すると、外角速球をジャストミート、これがセカンド頭上をこえるライト前クリーンヒット!開幕15試合目、27打席目にして片目がついに空きベンチが一気にヒートアップだ!すると調子に乗った大河原はさらに果敢に2塁盗塁をきめ、大間のショートゴロで3塁に進み、芝田のサードゴロがエラーとなる間にホームイン、ひとり舞台の大活躍で大河原が1点をもぎ取りチームに喝を入れる。
しかしその直後の4回表に落とし穴が待っていた。先頭からフォアボール、エラーでノーアウト1・2塁のピンチ、ここで相手2番の左バッターは1・2塁間を鋭く抜くヒット、この日ライトスタメンの櫻町は肩が絶好調、試合開始直後からファースト芝田に「ライトゴロ狙うぞ!」と声をかけ続けていたが、この打球がまさに絶好のライトゴロチャンスだ、芝田もダッシュで一塁ベースに駆け込み振りむいたその瞬間、捕球体制に入った櫻町のグローブがなぜか透明に!強い打球がそのままライト後方を転々、それを追う後姿はさすが大物佐藤輝明を思い起こさせるが、これでバッターランナーも難なくホームインし、一気に3点を失い2-7と劣勢にたつ。
この劣勢を何とか挽回しようと5回裏、先頭西村がフォアボールで出ると盗塁2つでサードへ進塁、ワンアウトから大河原もフォアボールを選び1・3塁、ここで一塁走者大河原は敢えて牽制に引っかかった形でディレードスチールを敢行、大河原が1・2塁間に挟まれる間に3塁から西村がスタート、これが鮮やかなダブルスチールとなり1点を返す。西村は1イニング3盗塁という理論的に決して破られることのない記録を打ち立てた。大河原もきわどくタッチをかわし2塁へ進塁、片目の開いた大河原は走塁も絶好調だ。すると3番芝田が変化球をひきつけてレフト前へクリーンヒット、これで大河原が生還!この回は大間のワイルドピッチ生還もあり3点を返し、5-7と詰め寄る!
6回表に3四死球1安打に犠牲フライで2点を追加され5-9となった6回裏ビッグアプセットの反撃、先頭山下は流し打ちで見事に右中間を破り快足をとばして3塁に到達するスリーベースでいきなりのチャンス、ここで登場汚名返上に燃える櫻町はストレートを強振すると強烈な打球がセンター頭上を超える、山下とのスピードの差は否めずツーベースとなったが先ほどの悔しさを晴らす会心のバッティングで反撃だ!石井のショートゴロで櫻町は3塁へ進みワンアウト3塁のチャンス、ここで田辺のジャストミートのライナーがショートへ、しかし櫻町は思わずベースを飛び出してしまい、ショートライナーから3塁転送でダブルプレー、チャンスは一気に潰えてしまった。
このまま反撃およばず試合は6-9の力負け。石井大和は指をかばいながら7イニング7安打9四死球と苦労のピッチング、石井大和以外全員50代というオヤジ軍団も奮戦、片目のあいた大河原はダイヤモンドを駆け回り、芝田・山下・櫻町のクリーンアップも4安打3打点と機能し打率トップスリーを独占、守備でも2回の芝田・石井コンビに加え、5回にも石井大和-田辺-芝田のゲッツーもきめるなど奮戦したが、4回表の櫻町の透明グローブに6回裏のサードランナーでの飛び出し、芝田も5回に2塁走者でタイミングを誤り飛び出して刺され、守備でも櫻町を含め4失策に加え逆風を読み誤ったテキサスヒットなど数々の基本プレーのミスが出て失点につながった。1976年桐朋中学野球部入部から野球歴45年を数える最年長組もこれは大いに反省だ。予定のないヒマなGWをこの反省とサーキットに費やし、来週以降の反撃に備えよう、と快晴の大宮を後にするビッグアプセットナインであった。
~監督談話~
大和くんの力投に応えるべく臨んだオヤジ率90%の打線は芝田、山下、櫻町の中軸で4安打3打点、さらには大河原が今季初ヒットに2盗塁2得点。特に大河原は出塁した2打席ともに積極果敢に2盗し、2打席目の2盗は3塁ランナー西村とのディレードスチールを決める快走振り。その西村も1イニング3盗塁の大記録を達成!オヤジの奮闘も光りました!
しかし守備は櫻町もまさかの透明グラブでスリーランの失点。芝田のホームゲッツー、大和-田辺-芝田のダブルプレーなど守備陣も頑張っていただけに痛いエラーで大いに反省します!
一方、ライトから見たセンター山下、レフト村上の守備のうまさには感心しました!山下が強烈なフライをバックしてつかみ素早くバックホームする力強いプレー、強烈なレフト前のゴロをがっちり捕球し当たり前のようにショートに返球する村上の落ち着いたプレーの素晴らしさ。後ろに誰もいない外野手の厳しさと強さを目から鱗の思いで見ていました。
今週末5月8日(土)も先週と同じ、12時から大宮健保24面です。
対戦相手ランナウェイズAも強豪です。全力でぶつかり快勝しましょう!
みなさんの出席表明をお願いします!
みんな、よろしく!