hcr32

注意:このページは適当に書いているため情報が違ってたり事実と異なる意見が記載されている可能性があるため参考程度に見てください。

概要

HCR32はプリンス(後に日産と合併)が誇るスポーツカーであるスカイラインの8代目である。スカイラインとは「山並みと青空を区切る稜線」から由来しておりその由来からもわかるように最高のフットワークを持っている。その中でもこの8代目スカイラインは「超感覚スカイライン」と呼ばれ究極のハンドリングマシーンとされている。(ちなみに8代目から10年ぶりにGTRが復活しているがこれは個人的に部品取りにしか見えないためGTSについてのみ述べます。) 32型のスカイラインのフットワークとハンドリングは前後マルチリンクを使用しているためである。このときの開発ライバルはあのポルシェであり、200km/hの領域における安定性はポルシェに勝っていたといわれている。実際に試してみたが安心感は相当のものだ。この32型スカイラインにはグレードが多く存在し、エンジンもCA18、RB20、RB25と幅広く存在する。今回取り上げるのはRB20DETを搭載したHCR32である。日産自動車は主にドリフト向けに車を開発しており同年代のFR日産社はドリフトしないと曲がれない車に仕上がっている。それに対しスカイラインは完璧なハンドリングによりきれいに曲がることが出来るがドリフトをさせてもそのポテンシャルは計り知れない。しかしドリフトにおける使用を恐れたメーカーはそのポテンシャルを押さえ込むよう施してある。最後に、もっとも美しいとされるエンジン音は直6とされておりこのRBサウンドに魅了された人は後を絶たないといわれている。

エンジン

HCR32には販売当初はRB20DETが搭載されていたが現在では搭載されている車体は希少とされている。殆どの場合はRB25およびRB26(たまにSR20など他もいる)に換装されており一部の都市伝説ではメーカーリコールによる無償エンジン交換(この場合はRB25)が行われたとさえ言われている。

筆者の車体は購入当初は激レアモデルだったがもちろん換装をおこなった。

エンジン周り

RB20とRB25では補記類が違うが開発コストなどの理由でラインが返れないせいかブロックなどの取り付け場所が一致している。そのためステーを含め補記類セットで移植してやることが可能である。

・センサー類などもすべて一致しているが何故か配線のカプラーが違っている。上手く配線をドッキングしてやれば問題ない

・ECUだがさすが日産といわんばかりの互換性が所々見られる。ECR33とHCR32のECUのカプラーを見ると恐ろしいほどに一致しており数箇所いじってやるだけでRB20ハーネスがボルトオンになる。このためエンジン載せ換えの際RB20の配線をそのまま使用できるため灯火類などのエンジン制御以外は帰る必要が無い。さらに言うとECUもそのままでアイドリングはするらしい。燃調が合わないため回すとだめだがAFCで濃くすればいいという強引な方法も可能。純正書き換えならどっちでもベースになるってことだと思う。

・エアフロは定番のZ32流用が出来るがインジェクターとかタービンがでかくなった割にエアフロは進化しなかったS15と比べ300馬力くらいは余裕らしい。33後期のエアフロはもうチョイいけるらしいが詳細は不明。なぜなら300馬力以上はほしくても手に入れる金が無いから考えても仕方ないため。

・ラジエータファンはRB25ようがフィンが一枚多く冷却効率が上がる。定番の流用だが筆者はGC8電動ファンを流用した。ただしRBは直六でラジエータとエンジン先端との隙間が恐ろしく狭いため電ファン化は骨が折れる。スバル用ならぎりぎり入るが銅三層などを入れた場合無理が生じる。それでも効果は半端無いが素直に33流用がコスパが良い。

・タービンは定番の33前期メタルをおすすめするがそれなりに値ははる。しかし34用のタービンは樹脂とはいえ33時代の樹脂とは比べ物にならないほど強度はありでかいため純正流用では理想に近い(ボルトオンレベルで)。未確認だがシーマ系のタービンがでかくて割と付くらしい。

・インジェクターは同じ系統を選べばつく

RB20 トップフィード 高抵抗

RB25 サイドフィード 高抵抗

RB26 トップフィード 低抵抗

SR20 サイドフィード 高抵抗

RB20だとRB26用を使うのが定番だがレジスターを追加する必要がある。RB25にはS15のがそのままつく。筆者も部品取りのS15からもぐことが出来るが2発足りないのとコンピュータを書き換える必要があるのでやる気はない。そもそも360ccなので十分である。

・プラグは落とし穴がある。RB20はNGKで言うとIRITOPシリーズだがRB25ではIRIWAYである。IRITOPはマイナー車種なので載せかえる予定がある人は新品を入れる前に考えたほうが無駄にならない。筆者は完全にやってしまった。

駆動系

型式 FS5W71C

LSD カスビス

1速 3.321

2速 1.902

3速 1.308

4速 1.000

5速 0.759

後退 3.382

最終 4.333

ミッションは日産が誇る最高のミッションの71Cが搭載されている。日産のミッションは十年先を行くといわれていたとおり初搭載から十年間くらいの日産車に搭載され続けている。さすがに今となっては古いが素性はかなり良く同年代のスバル車がほぼ日産なはずがミッションブローが相次ぐことからも丈夫なのがわかる。しかしRB25ではさらに強度の強い別のミッションがつんである。それにもかかわらずミッションも所詮は補記類といわんばかりに32ミッションはRB25にボルトオンである。たぶんメーカーは載せ換え前提だったと考えることが出来る。ちなみにECR32のミッションは71Cである。そのためECR32が発売されたのも載せ換え前提のはずだ。ギヤ比からわかるように1と2速の間が開きすぎている。しかしこれもまたRB25を想定してのギヤ比である。これはRB25になると1速を使う必要がなくなり2→3→4と軽やかに回っていくからである。そのため1と2の間で苦しむのは希少車のみである。それでも240クロスを入れれば1速も生きてきてさらに扱いやすくなるためクロスミッションには憧れる。LSDだがこれは純正カスビスであるが今となってはそんなものがあったことすら知られていない。最近のオーナーは純正機械式と勘違いするほど装着率が高い。物はR200であり色々と流用が効く。詳しくはシルビアのところを見ると少しわかる。

足回り

前後マルチリンクを採用している。リアはs13、A31、c33と同じものを採用。違いはフロントがこれらの車種ではストラットでありこれが大きな要因でドリフトしないと曲がらない。GTRではリアの構造が4wdであり流用は難しい。フロントはGTRを流用することが可能。サードリンクは小加工が必要だがつけるとかなりグッド。サスペンションはフロントはGTR、リアはさっきのものがつく。ちなみに筆者は180sx用のポテンザ改をリアに愛用している。これは全長が2cmくらい短いので車高が下がる。車高調なんて高くて手が出ないときに使える技だ。中古の流通量も違うため流用は重要である。

スカイラインは純正で切れ角が恐ろしく無い。これはメーカーの策略でドリフト不向きにセッティングしたためである。しかしきっちりとパーツをつけてやることで十分に切れる。とりあえず注意しとくことはワッシャーをはさむとき、クッションプレートを取り除いてやることだ。これだけでシルビア純正並みには切れるようになる。あとはあまりにも安定感が良すぎるためドリフトでカッコ良く見せるためにはショートナックルをオススメする。だいぶもっさりからパキーンに変わるはずだ。

ブレーキ

ブレーキは純正でフロント対向4ポット、リア対向2ポッド(サイドドラム)が」採用されており恐ろしく効く。流用はする必要がないが流用可能なものを記す。が、その前に重要なのは日産車のキャリパーサポートの取り付けボルトはすべて同じため、他車種のキャリパーはボルトおんであるため基本どれでも付く。知っててとくな物は下記のものだ。

・s14ターボ用対向4ポットフロントキャリパー・・・これは筆者の車で行っているチューンである。一見意味が無いように思えるが材質が違うのである。シルビア用は鉄なのに対し32用はアルミである。ばね下重量を考えるとでチューンだがアルミは熱膨張率が高く開いてしまう。そのためシルビア用のほうが良い。ブレーキングの割合が低いドリフトではアルミのほうが良さそうだがブレーキに熱の持ちやすいサーキットでは効果的だと思われる。

・ECR33キャリパー・・・物は一緒だがローター系が違う。ローターごと移植でいける。

。GTR部恋慕系・・・割と付くらしい。ていうのは、33か34あたりのやつのボルト径が違うみたいだった気がする。しかし、キャリパーサーポートのボルト穴の位置は一緒のはずなので工夫すれば付くらしい。そんな高いもの買えるはずも無いのでちゃんと調べていない。

・s13ターボキャリパー・・・これはオススメのチューン。一時期筆者も行っていた。ローターごと移植すれば付く。筆者が行ったときはシルビアローターを4・5マルチ加工して付けた。バッフルを切る必要があるのとローターオフセットで若干バッフルとあたるが、もともとバッフルなんてものは無いため気にならない。リアがガッツ利効くようになるためドリフトには最適。フロントも効きすぎずコントロール性が半端無い。

HCR32チューニング記録

(HCR32の整備集を気が向いたら作っていきます。)