CJ4A
マイナーチェンジ
ここからは主にRSについての話である。
CJ4Aは車体番号による区切りでは96年式は00で始まり、97は01、98は02、99は03ではじまる。RSは受注生産なので関係ないと思うが、年式と初年度登録年月日とは異なることに注意。(作り置き)
さらにこの中でも96年式前期、96年式後期といった区切りもあり、00型は一時期は4ヶ月の間に次々と部品が変更されていった時期もある。14インチや15インチでも変更時期に差があり分類は難しい。
コンピューターについてもRSは年月日により無数の変更が加えられている。が、付け替えても特に問題は発生しないらしい。2020/12追記,どうやら付け替えても基本的には動くようであるが,96初期型のみOCVの信号がMIVEC-MDの気筒休止信号と同一である.したがって初期中の初期のECUを後期などに付け替えるとMIVECの不良が起こりうる.また,97以降スロポジ制御も進化し,アイドルスイッチ入力が廃止される.
ほかにもスタビライザー、ナックル、フレームにさまざまな違いが見られる。
たぶん適当にRS乗りが集結すると自分とまったく同じ仕様のRSを探すのは非常に大変。
ちなみにRS以外は前期後期くらいの差しかないらしい。
エンジン
搭載エンジンは1600ccの4G92。MIVEC搭載エンジンはよく半ベックになる。割とかんたんに4G93ターボは乗るとか。
なんと6A10という1600ccのDOHCV6エンジンを搭載したグレードが存在。後に1800ccのOHVの6A11に代わり消滅。ちなみに6A10は量産型では世界最小(ダイハツが1000ccV6を開発したことはある)
CJ4AにFTOエンジン(6A12)を載せよう
載ります。完成品
ECU
コネクタがEvo4-7やFTOと同じ.Evo用フルコンのピン配置を変えれば実質プラグインとして使用可能.
タイミングベルト類
エンジンマウントの場所が悪く、エンジン乗せたままでの作業は大変。特にテンショナーの調整は曲者。SSTもないと無理ゲ―なのでケチらないほうがいい。
バルブクリアランス
CJはラッシュアジャスターではないため、バルブクリアランスの定期的な管理が必要。本来ならSSTが必要だが、シックネスゲージと10mmのエクストラディープソケットを1つ犠牲にすれば何とかなる。
ISCV
ブローバイガスが汚くなくてもよく故障する。放っておくとECUがパンクするのできれいにするか、要交換です。ちなみにASSYでしか買えないうえに高いのでCT系の流用がおすすめ。
ハイカム不良(半VEC、NIVEC)
カムホルダーの摩耗が原因とされている。なおカムホルダーはY管理で新品入手困難。
OCVの不良や油路の詰まりも起こるため要点検。油路の掃除で復活するという事例が多く報告されている.またOCVはカプラに12Vをバッ直すれば生きているか確認可能.
オイルパンのへこみなども大きく影響するため,へコミなどには要注意である.
カムホルダーのロッカーアームのジャーナル部付近のバリ取りで復活するという説がある。要検証。
上記のようにいろいろ噂があるが,結局のところ洗えば治る様子.カムホルダーを薄めた洗浄液に漬けてエアブローとかしてつまりを除去しましょう.これで治らないことはほぼないようです.
ECUによりMIVECの信号の送り方が異なる場合があるため,年式とECUを照らし合わせる必要がある.
駆動系
ミッション
CJ4AとFTOはミッションのケース、クラッチハウジングが共通である。スターターの位置が異なるが、クラッチハウジングはどちらの場合でも使用できるような形になっている。
CJ4Aは99年式以降のものはエンジンとミッションに改良が加えられており、ケースやシャフトのオイルスルー用の穴などが改善されている。
FTOの項も参照
各社ギヤ比
FTOの項も参照
ファイナル
CAからCJに変わったさいミッションの向きが変わりその際にカウンターシャフトが廃止されたためか、リングギヤの容量が増え大きくなった。しかし、社外品は砕けやすいらしい。
FFの場合普通はインプット→アウトプット→デフであったが、CAやCE,CD(エボ)ではFRでよくあるインプット→カウンター→アウトプット→デフという構成になっていた。
FTOの項も参照
LSD
FTOの項も参照
クラッチ
ミラージュはCAもCJも共通である。
ドライブシャフト
FTOの項も参照
RS強化シャフトは純正灰色ブーツ。他は黒ブーツ。
強化シャフトはアウターが太くなっている。
ホンダ車と比べれば強化品でなくとも折れる頻度が低いので〇
足廻り
ショック
FTOの項も参照
CJ前期後期、DE、CD、CEはアッパー、ショックが前後ともに同じ。ポン。
ポンとはいえバネくらいは変更しないと車高がおかしくなる。
ロアアーム・ナックル
CJ前期とCJ後期で大きく異なる。なお、CK4A、CM2Aなどと形状が似ているが車体側後方の形状が異なる。ブラケット加工でつくらしい。
CE、CN、CPランサー系、FTO系アームは付くが、ワイトレ化される。尚、ランサー系ナックルはキレ角が減るので要注意。
前期はロアアームとナックルが圧入+ネジ。エンドプーラー使わずに外すのは厳しい場合が多い。また、ハブは圧入である。
後期はボルトでロアアームボールジョイントから伸びている棒を挟む方式。楽チン。また、ハブはボルトで留まっている。楽チン。
スタビライザー
前期はショックにスタビリンクがつく。ハンドルが多少重くなる
後期はロアアームにスタビリンクがつく。
前期後期でスタビライザー自体は互換性はないと思われる。スタビからアームまでそっくり入れ替えならいいが、リンクだけを替えることはできない。
タイロッド
CT系ランサーのもので強化できる。というかDEとかなんでも付くでしょ。
ブレーキ
パッド
フロントでCJ4Aの15inchモデルと共通なのはエボⅠ~Ⅸすべて(除く純正ブレンボ)またはCJ4Aの15inchモデル。
14インチの場合はCA4A,CB4A,CB6A,CC4A,CD5AとCJ4Aの14inchモデルで97年製までが共通。98年式(中期)以降の14inchモデルはブレーキに変更があり、流用できるものは現在までで存在しない。シールキットも純正は消滅。
リヤはCA,CB,CC,CD,CJ,CK,CL,CM(CAと書いたのはCA1AでもCA4Aでもということ)。コルトとかと同じキャリパーのため、部品の供給は安泰か。ちなみに土の上を走るとスライドピンブーツがすぐ破けるため、ホイールスクレイパー等で要対策。サイドの効きはあまりよくはないが、土の上なら問題なくロックする。
インナードラム式のためエボⅣ~とは異なるようです。
マスターシリンダー
FTOの項も参照
ホース
FTOの項も参照