飲料水を作る方法

身近なもので飲み水を作る

ライフラインが絶たれた状況で水を確保するのは容易な事ではありません。しかし、飲み水さえ確保できれば、ライフラインが復旧するまでの間、多くの不便生活が緩和されます。子供から大人、お年寄りまで、いざという時に備えて、身近なものを飲み水に変える知恵と方法を身につけておきたいですね。自分がその状況に遭遇してしまったものとして、可能と思われる飲み水の作り方をぜひ、今のうちに覚えておきましょう。



晴れた日の朝/朝露で飲み水を集める

晴れた日の早朝であれば草についた朝露を集めましょう。

集め方としては、ひざ下に、きれいな、または汚れの少ない布(水を吸収しやすい物)を巻き付け歩き回ります。朝露に濡れた草むらを歩き回ることで布に染みこんだ水を絞り、容器に入れていきます。大人であればおよそ30分で500ml程度の水が溜まります。しかし、実際の場合は、怪我や病気、空腹なども予想されますので体力消耗の度合いをみて動くことが必要です。


雨の日/雨水で飲み水を集める

雨水は一度、地面に触れてしまうと浄化しなくてはなりません。このため雨水を集める際は、地面に触れないようバケツ、鍋、洗面器など受け口が広く深い道具を使うと良いでしょう。また、テント、ビニルシートなどがあれば四方を木や壁にくくり、たるみを持たせて真ん中に水がたまるようにすれば一度に大量の水が集められトイレ用の水なども確保できます。更に、雨上がりであれば木の葉や枝の雫を揺すってシートに落とすと早く大量の水を確保でき、体力の消耗も少なくて済みます。


雨水、泥水、濁水から飲料水を作る

ペットボトル、小石、炭(焚き火かす)、砂、ガーゼがあれば、一度地面についた雨水や泥水、濁水からも飲料水を作ることができます。

イラスト:カトウキョーコ

まず、ペットボトルの底を切り取り注ぎ口が下向きとなるように逆さまにします。



イラスト:カトウキョーコ

次に、小石、炭、砂、ガーゼの順にペットボトルに詰めキャップに小さな穴を開け、雨水や泥水、濁水を入れます。

ガーゼがない場合は薄い布(毛糸、バンダナでも可)キャップが無い場合はティッシュを代用してもできます。溜まった水は10分ほど煮沸すると雑菌も死んで、飲用水になります。



雪を飲み水にする

雪は飲料水をつくる上で一番、簡単といえるかもしれません。ボールや鍋に雪の塊を入れ、湧きあげると飲料水のできあがりです。湧かす時は、蒸発して湯気にするともったいないですので蓋(無い場合はアルミ箔などあれば利用し蓋にして)をして、煮沸しましょう。また、雪があるという事は、当然ながら寒さも厳しいですので、煮沸する際のマッチやライター、火をおこす貴重な材料を使い切ってしまうことの無いよう気をつけて行いましょう。


また、雪と一緒に水を入れると熱伝導率がよくなり、雪が早く解けます。コーヒーフィルターなどがあれば、不純物が取り除けます。


防災ナビから転載

太陽の力で水をきれいにする

用意するもの:飲めない水、大きめの容器(ボールなど)、小さめの容器(コップなど。大きめの容器よりも高さが低いこと)、薄いきれいなシート(サランラップなど)、輪ゴム、重し(小石、硬貨など)、太陽飲めない水を太陽の力で飲料水にする方法の一つです。

イラスト:カトウキョーコ

大きめの容器に海水や泥水などの飲めない水をいれます。その中に小さめの容器をおきます。


写真1

http://www.instructables.com/id/Water-Purification/step5/Mugtastic/



大きめの容器に薄いきれいなシートをかぶせて(ピッチリ張らないこと!)、輪ゴムで密閉し、重しを小さめの容器の真上にくるようにおきます。


上記一式を太陽の下に持って行き、しばらく待ちます。


写真2

http://www.instructables.com/id/Water-Purification/step9/whats-next-/



小さめの容器の中にきれいな水がたまります。