第16回気象学史研究会「数値予報の初期の時代に人はどのように計算をしていたか」(2024/11/14)開催のお知らせ
第16回気象学史研究会を日本気象学会2024年度秋季大会に合わせ,下記の要領で開催いたします.
開催日時:2024年2024年11月14日(木)(日本気象学会2024年度秋季大会3日目)18:00~20:00
会場:つくば国際会議場(茨城県つくば市竹園2-20-3・秋季大会会場)小会議室402・Zoomによりオンライン中継
プログラム:
1. 科学技術計算の変遷 -- HITAC 5020とその時代を中心に (仮題) 前山和喜(総合研究大学院大学)
2. 1960-70年代の気象庁ではどのように計算が行われていたか (仮題) 古川武彦(気象コンパス)
コンビーナ・司会:増田耕一(立正大学)
主催:日本気象学会気象学史研究連絡会
趣旨
気象事業のうち数値予報については1960年代から電子計算機が利用されてきた。しかし観測データの取得から数値予報結果の予報現場への伝達までのデータの流れが自動化されたのは1980年代ごろからである。それまでの時代に、数値予報の入出力や、気象の観測や予報の現場での計算には、どのような手段がつかわれ、人がどのような作業をしてきたのだろうか。科学技術史研究者が過去の文献や物件を掘り起こしてわかったことと、当時の実態を知る人の話を聞いて、ともに考えたい。
本会合は気象学史研究に関心を持つ、より多くの方の間の情報・意見交換をうながすため、学会員以外の方にも広く参加を呼びかけて開催する。
参加方法:参加を希望されさる方は会場・オンラインに関わらず、事前申し込みをお願いいたします。
参加申込フォームへのリンク
https://x.gd/uD7ID
日本気象学会員であるか、秋季大会に参加するかどうかに関わらず、関心のある方はどなたでもご参加いただけます。
参加費は無料です。
オンライン中継についておことわり
オンライン中継は会場に大勢の方々に集まっていただくことが難しい 状況や、日頃会場への参加が容易でない方に参加の機会を広げるなど、多くの可能性がありますが、さまざまな理由により、接続が切断されたり画像・音声が途切れたりして、講演を十分にお楽しみいただけなかったり、質疑応答への参加に制約をお願いするなど、十分に満足いただけるような参加ができないこともあります。最悪の場合まったく中継ができなくなるおそれもあります。あらかじめご了承ください。
Zoom練習会
今回のオンライン中継はウェブ会議ツールZoomを使用いたします。Zoomの使用が初めての方、不慣れな方で、練習の機会があれば参加されたいという方は、参加申込フォームでその旨お知らせください。希望者が多い場合は練習の機会を準備いたします。
2. プログラムとコンビーナによる解題
1. 科学技術計算の変遷 -- HITAC 5020とその時代を中心に (仮題) 前山和喜(総合研究大学院大学)
2. 1960-70年代の気象庁ではどのように計算が行われていたか (仮題) 古川武彦(気象コンパス)
計算を主題とした科学技術史を研究している前山さんから、計算器/計算機がどのように発達し、それを使って人が計算を行う労働がどのように変わってきたかを概説していただく。とくに、1960年代に日立製作所が開発したHITAC 5020が、気象・建築・都市・通信の分野でどのように使われたか、それは社会にどのような変化をもたらしたかを論じていただく。
気象庁で数値予報を含む多様な業務を担当してこられた古川さんから、数値予報にHITAC 5020が使われていたころ (1967-1973年) の入出力を含む計算の作業はどのような形で行われていたか、その前のIBM 704からどのように変化したか、また、気象官署での地上観測、気象レーダーやラジオゾンデなどの観測データの計算処理はどのように行なわれていたかを解説していただく。
(2024/10/12)