第5回気象学史研究会「20世紀の気候変動と人為的エアロゾルの影響」を開催しました(2019/5/17)

第5回気象学史研究会「20世紀の気候変動と人為的エアロゾルの影響」を開催しました(2019/5/17)

「第5回気象学史研究会」を2019年度春季大会にあわせ、5月17日(金)国立オリンピック記念青少年総合センターにて開催し、約40名の参加をいただきました。

今回は「20世紀の気候変動と人為的エアロゾルの影響」をテーマに、温室効果ガスとともに気候変動に大きな影響を与えるエアロゾルの問題を、特に人為起源エアロゾルの大量放出が起きた20世紀に注目して取り上げました。

地球大気の熱収支について観測と理論から長く考察して来られた大村 纂氏(スイス連邦工科大学チューリッヒ校名誉教授)と、熱収支をその重要な入力である日射量の直接測定から考察して来られた早坂忠裕氏(東北大学)にご講演をいただきました。温室効果ガスのみならず人為起源エアロゾルが気候変動の大きな要因であることについて考察を深めていただく一助になったのであれば幸いです。

研究会では2019年度秋季大会(福岡市)にあわせて開催を準備している第6回気象学史研究会について、コンビーナーを務める山本晴彦気象学史研究連絡会世話人(山口大学)から紹介されました。

最後にご講演いただいた大村氏・早坂氏、また開催にあたりご支援ご協力をいただいた講演企画委員会および2019年度春季大会実行委員会のみなさまにあらためて御礼申し上げます。(2019/6/29)

第5回気象学史研究会(2019年5月17日・国立オリンピック記念青少年総合センター309会議室)の様子。講演する(a) 大村 纂氏と(b) 早坂忠裕氏。(c) コンビーナーおよび司会を務めた三上岳彦気象学史研究連絡会世話人。(d) 次回2019年10月の第6回研究会予定を紹介する山本晴彦世話人(第6回研究会コンビーナー)。(e)今回も多くの参加者があった。

・日本気象学会機関紙「天気」に関連記事を掲載(2020/4/3、8/1更新)

研究会報告記事が「天気」2019年11月号に、大村氏講演内容が2020年7月号に掲載されました。無料でどなたでもお読みいただけます。

第5回気象学史研究会「20世紀の気候変動と人為的エアロゾルの影響」を開催

https://www.metsoc.jp/tenki/pdf/2019/2019_11_0041.pdf

大村 纂:20世紀の気候変動と人為的エアロゾルの影響−気象学史研究会講演より−

https://www.metsoc.jp/tenki/pdf/2020/2020_07_0035.pdf