EXCELは大変便利だけど、EXCELに装備されたVBAでソフト開発などは難しくてとてもできない。そのような方にソフト開発なしに大量のEXCELデータを日付や情報をキーワード形式で選択したり、一覧を表示する際に年単位や月単位で選択することができます。これがピボット機能です。ピボット機能を活用すれば数値の上位TOP10や下位TOP10などとても簡単に選択表示することができます。 詳細操作説明書
・EXCELピボット作成の操作説明書(72-1-a/72-1-bの操作説明PDF)太陽光電力測定ユニットが提供するCSV
・sekisan.csv 元データ・60分毎の発電/売電/買電/消費量・sekisan_30.csv 元データ・30分毎の発電/売電/買電/消費量下記1)~8)を反映済みのピボットテーブル
・ピボット-sekisan_30.xlsx ピボット対応済みサンプル72-1-a. 太陽光電力測定ユニット提供のCSVの分析やグラフ作成
下記1)~9)はピボット機能を利用するための手順となります。VBAでソフト開発を行うより、はるかに簡単に統計値の分析が行えるようになります。が、この手順でさえも面倒な場合には、ピボット機能でどんな事ができるか上記のサンプルファイルをダウンロードすれば手順1)~8)の操作が不要となります。9)の操作を実行するのみです。P太陽光30内のタイムスライサーや、グラフ内の月▼の対象月の指定を行う事でデータの絞り込みが行え、ピボット機能でどこまで活用できそうだと判断ができるようになります。ご活用下さい※下記1)~9)の操作に関しては現在PDFで操作説明書を準備中です。準備でき次第ダウンロードサイトにアップします1)太陽光電力測定ユニットからCSVをダウンロード(例: PANASONIC製品)
・太陽光電力測定ユニットをLANもしくはWi-Fiへ接続します・WindowsPCを起動しEdgeやGoogle Chromeから測定ユニットへ接続します。LOGIN iDやパスワード入力し画面を表示します・メニュー→設定→発電結果出力を選択し書出し実行を押すとPCへCSVファイルがダウンロードされます・ダウンロードは60分毎と30分毎の2種類のCSVが提供されダウンロードされます2)CSVを開き1行目のフィールド名が空白の列を削除しXLSX形式で保存
・1行目に空白のフィールド名があるとピボット機能が設定できません。そのためCSVをEXCELで開き1行目にフィールド名のない列を選択して削除します・ファイル→名前を付けて保存でXLSX形式で保存します(計算式や設定保存のため)・保存したsekisan_30.xlsxの行1列Nに 年月日 と入力、行1列Oに 時分 と入力します・行2列Nに次の計算式を入力 =DATEVALUE(A2&"/"&B2&"/"&C2)・行2列Oに次の計算式を入力 =TIMEVALUE(D2&":"&E2)・二つの計算式がうまく設定できると 列Nには yyyy/mm/dd と、列Oには HH:MM と表示されます・行2列Nと列Oの計算式をコピーし、行3から最終行まで数式複写します・保存したsekisan.xlsxは60分毎のデータで時分は作る必要はありません。列Lに年月日を入力します・行2列Lに次の計算式を入力 =DATEVALUE(A2&"/"&B2&"/"&C2)・計算式がうまく設定できると 列Lには yyyy/mm/dd と表示されます・行2列Lの計算式をコピーし、行3から最終行まで数式複写します・ここから先はsekisan_30.xlsxを対象に操作例を記載します・ピボットテーブルを作成するためのシートを新たに作成しておきます(例: P太陽光30)・sekisan_30シートの列A~Oを選択し 挿入→ピボットテーブルを選択します・ピボットテーブルの配置先に P太陽光30の行3列Aを指定して実行します5)ピボットを選択し→ 行に時分を、列に月を、Σ値に消費量を指定
・ピボットテーブルが作成されるとシートの右にフィールドが表示されます・フィールド内の 時分 を選択し行内にドロップ、月を選択し列内にドロップ、消費量を選択しΣ値内にドロップします・表が作成され縦方向に30分毎の時刻が、横方向には1月~12月が、数値セル部分には例えば1月度の0:00-0:30分に消費された消費電力の合計値が表示されます・総計の列には0:00-0:30の30分間の1~12月全ての合計消費量が、最終行にはその月の24時間全ての合計消費量が自動で計算され表示されます・列Nの空白や行53の空白を消去したい場合、行ラベル▼を選択し値フィルターの空白のレ印を外して対象外にすると未表示となります できあがったピボットテーブルは太陽光電力測定ユニットの設置・稼働開始から現在に至るまでの全てのデータを対象とした合計値を積算表示されます7)タイムラインを挿入すると機能が拡張され、年度毎/月毎など選択できる
・年度毎の推移を確認したくなりますが、それを実現するのがスライサーやタイムライン機能です・ピボットテーブルのセル内をどこかクリックすると上部メニューにピボットテーブル分析が表示されます。この中からタイムラインの挿入を選択します・タイムラインが表示され、月▼をクリックすると年・月・四半期など表示されるので年を選択すると対象とする年が一覧表示されるようになります。例えば2024をクリックすると2024年度の一年間の消費電力量が月別/時分毎に表示。同様に2020、2021をクリックするとその年度の合計値のみが表示されます。2023→SHIFT→2024と押すと複数年が選択できて2023~2024年の2年間の消費量が表示されます・年▼をクリックし月や四半期毎、日毎の情報の絞り込みを行い表示する事ができます・通常のEXCELのグラフ作成と同じです・行ラベル▼から12月の23:30までの領域を選択し、挿入→折れ線グラフを選択しタイトルや凡例など体裁を整えます9)グラフの 月▼ で1月~3月を指定すれば指定した月のみグラフが作成される
・グラフには1~12月毎の消費電力量が表示されます。一般のグラフと異なる点ですが、ピボットテーブルを対象としたグラフは、月▼を選択して該当する月や例えば1~3月のみを選択しグラフ表示する事ができるようになります・同様にグラフ内の時分▼で対象とする時分のみ選択すればその時分のグラフのみを選択表示します・特定の年だけを対象にする場合、表中のタイムスライサーで年度を選択して絞り込みもできます ダウンロードファイル 20301231-sekisan_30.xlsx内のPTOP10シートにトップ10を設定済みのシートが収録済みなのでどんな事ができるか試してみて下さい・上記72-1-a.のピボットテーブル作成手順の1)~8)と同一手順を行います・ピボットテーブル内の行ラベル▼を開き→値フィルター→トップ10を選択・トップ10を選択する列を選択、上位・下位を選択、10を選択・例えば消費量の上位トップ10を指定した場合、トップ10の日付とその日の情報が表示されます・表示順序を並び替えるには消費量の任意のセルを選択し、データ→並び替え→降順を選択すると消費量が大から小の順序で表示します ・トップ10は全期間を対象に表示しますが、特定期間を対象に絞り込むことができます・タイムラインで特定の年月日を指定すれば指定期間の消費量の多い順に表示します・行ラベル▼→日付フィルターを選択すれば更に多くの選択が可能で、先月・今月など詳細に絞り込むことができます・トップ10を表示した表内に時分毎の消費量を表示するには・右にあるフィールドの時分を選択、行内の年月日の下にドロップします・これでその日の時分情報が表示されます