西暦450年頃景行天皇が安芸国と佐伯郡を置く。その後1100年余り己斐は安芸国・佐伯郡に属し統治されていました。一時期鎌倉時代に佐伯郡が佐西郡・佐東郡に分割された時期もあり郡部名称の変遷がありました。広島城を築城される前の安土桃山時代に1589年に毛利輝元が三角州に位置した五ケ村を広島と命名し江戸時代に広島藩となりました。この当時、己斐は佐伯郡己斐村の名称になっていました。その後、1871年の廃藩置県で広島区に、1898年の市制町村制の公布で広島市となりました。 一方己斐は長く佐伯郡己斐村であったが、地名が初めて歴史書に記載されたのは1198年に作成された「伊都岐島社務所解」になります。その後も1200-1300年頃に作成された古文書に相次いで地名が登場しています。己斐も明治時代の廃藩置県や市制町村制に合わせ1911年には佐伯郡己斐町(町制)となり、1929年に佐伯郡から広島市に編入合併して広島市己斐町となりました。また1980年の政令指定都市制によって現在の地名・広島市西区己斐になりました。