シラバスの意義

大学の授業はシラバスにもとづいて進められる.その中身はきちんと理解しておけなければならない.以下に挙げたシラバスの意義を完璧に理解しておくこと:

  • シラバスは学生と講師との「約束・契約」の機能を持つ.たとえば科目によっては「いずれかの小テストで不合格となった学生は不可とする」といった重要な約束事も書いているので,その中身には注意しなければならない.

  • シラバスは学生に学習の手がかりを与える.特に「必読文献・参考文献」は重要な学術情報 なので,暗記したほうがいいくらいだ. (図書館教員としての偏見も入っているが) ある分野を学んだと言えるには,その分野で代表的な文献は何なのかくらいは把握しておいたほうがいい,まともなシラバスはその手がかりを与えるものだ.

  • 学生による授業評価を責任を持って公平にできるためにも,学生はシラバスをきちんと理解しておく必要がある.完全にシラバスに沿って行った科目の授業評価で,「この科目はシラバスに沿って行われましたか」という質問に最高評価を与えない学生がいたら個人的にはがっかりする.「シラバスを読んでないんじゃないか」と思ってしまう.

    • ついでに言えば,(講師がその科目にたいして熱意を見せるよりは学生が熱意を持つことの方が重要だと思うけど) 「講師は熱意をもってこの科目を教えましたか?」という質問に最高評価をくれない学生がいたら,個人的にはこれもがっかりする.「講義ページを読んでないんじゃないか」と思ってしまう.熱意なしでここまで充実した講義ページはなかなか作れないんじゃないかな.