2018/12/21 Class 11

投稿日: 2018/12/21 7:01:32

記録

    • 事務連絡.1041まで

    • 三原メモ (game16memos.pdf) 1頁目.1110 まで

    • 三原メモ 2-4頁目(梶井・松井5章 (kajii-m00ch5) 特に5.1, 5.4, 5.5節) 1203 まで

  • 13名出席,小テスト3まで受験した学生のうち,ちょうど4回連続欠席の2名および過去4回中前回のみ出席の1名は科目放棄に近い状態.出席はしていても小テスト不合格だった人もかなりマズイ.ということで今のところ単位を取れそうなのは多くて9名か.

  • 三原メモを投影.均衡の説明は右半分に書き込み.

事務連絡

    • [追記 1月2日] 小テスト4 を受験できるようにした.Moodle を参照.締め切りは 2月1日金曜 10:30 (予定).年内に載せると言った気がするが,少し遅れてしまった.

    • [追記 1月9日] 小テスト5 を受験できるようにした.Moodle を参照.締め切りは 1月25日金曜 10:30 (予定).小テスト4よりも締め切りが早いことに注意!

    • 小テスト3の救済.1月16日水曜 14:30 までに合格すれば評価点は 1点の予定.それ以降は合否にかかわらず4点減点の予定.

授業の内容への補足

  • 本日授業であつかった三原メモは game16memos.pdf というファイル名で Moodle の「必読教材」に置いてある.メモであり不完全なのものなので,必要に応じてシラバス「授業計画」にある文献も参照するといい.シグナリングについては梶井・松井5章 (kajii-m00ch5) がすぐれているが多少読みにくいかも.渡辺11章 (watanabe08ch11) は長いけどすらすら読めるということで一長一短.

      • 三原メモ (game16memos.pdf) の書き込み版を Moodle に置いた.梶井・松井5章本文とは少し違う数値を用いた.

  • 冬休みの読書のおすすめとして,現実的に2週間ていどで読める「読みもの」を挙げておく.いずれも図書館中央館2階のブックウォール (たぶん経済学の棚と数学の棚) にある:

      • 伊藤秀史. ひたすら読むエコノミクス, 有斐閣, 2012. テキスト以前の入門書.特に経済学部生は通読してミクロ経済学の全体像を把握しておくといい.

      • 天谷研一. 図解で学ぶゲーム理論入門, 日本能率協会マネジメントセンター,2011.

  • [蛇足] 能力のシグナリングというか,シグナリング以前の能力開発に関しては (職業柄?) いろいろ言いたくなる.たとえば「英語力を高めるにはどうしたらいい?」という質問には「英語たくさん使う仕事したら? 『そういうところに就職するのが難しい』って? でも面接で聞かれる質問ってある程度予測できるよね."Tell me about yourself" とか.そういう質問に対する回答をしっかり準備しておけば? 『ほかの人も同じ立場』って? まあそうだけど.笑」といった感じ.以上は補助教材4.6説「コメント」にも書いたのだが,そういう趣旨の記事を見つけたのでリンクしておく: 世界トップエリートが実践する「面接突破術」

    • [蛇足; 取込済] 日本の大学のばあい,特定大学へ入学できたという事実がシグナルとして機能することも多そうだ (他大学出身者なら「満席につき受付締切」といって蹴られるような会社説明会に難なく受け付けてもらえるなど).英語力やらデータ処理能力やら法的文書の作成能力やらの具体的なスキルを求めない企業でも,仕事を早く覚えられる能力なんかは重視するかもしれない.(「試験直前に徹夜で覚えて試験後はすぐ忘れるような勉強に何の価値があるのか?」と思う学生のみなさんは多いかも.現実の仕事でも,その場その場でそういう感じの「勉強」を求められることは多いぞ!) そういった能力 (勉強力?) を判断するために大学入試の結果を利用することには,一定の合理性はあるだろう.

      • ゲーム理論は具体的な知識として有用ではあるのだが,それを生かせる企業は限られている.でも矢印を用いた図や数値の並んだ表の処理能力を求める企業なら多いだろう.この授業でやっていることの大部分は (数式もあまり出てこないし),その程度の実務能力があればなんとかなるものだ.実務能力に欠けることが露呈しないよう,みんな頑張ってくれ.笑 ちなみにこの科目は (わざわざ試験対策を3回設けてることからも分かるように) 期末直前の徹夜ていどでは通用しないはず.

    • [蛇足; 取込済] ちなみに大学教員の能力はばらばら.特に研究については質を考慮すると1000倍くらいの差はすぐつくんじゃないか.多くの大学教員が100年かけたとしても論文掲載できないようなトップジャーナルに,毎年のように論文を載せる研究者はいるから.分野にもよるが,投入時間では乗り越えられない能力差というものはありそう.大学の威信はそういったトップジャーナルへの論文掲載数なんかに大きく左右されるけど,日本では給与にはほとんど反映されない.国際的にも給与が研究業績に (応じて増えはしても) 比例するような大学はまず無いと思う.米国トップ大学で僕の100倍研究してる研究者も,給与は10倍も行かないのが普通.まあ,教育まで考慮すると,給与差を小さくしてそのぶん多くの人材を雇い,幅広い分野をカバーした方が大学にとって望ましいという面もあるのだろう.

課題および次回の予定

取り組むべき課題,読むべき文献,次回の予定については,シラバスの「授業計画」を参照.

    • Class 12 では天谷5章 (amaya11chs5&9) 128-145頁をやる