vanDam2002

van Dam RM, Feskens EJ.

Coffee consumption and risk of type 2 diabetes mellitus.

Lancet: 360(9344):1477-8(2002 Nov)

2型糖尿病は遺伝的要因に加えて、運動不足やストレス、食生活などの生活習慣により発症するもので、日本人の成人の糖尿病の大半がこの2型に分類される。2型糖尿病の発生リスクと生活習慣との関連を疫学的に調査した結果、コーヒーを多く(1日7杯以上)飲むグループで発生リスクの低下が見られた。2型糖尿病発生リスクの低下が特定の生活習慣に関連するというのは初めてのケースであると著者らは論じている。

非常に興味深い知見ではあるがまだ第一報に過ぎない。今後他のグループの追試による確認と、茶などの含カフェイン飲料の場合や、飲用条件(もしかしたらコーヒーを沢山飲む人にはブラック派が多いかもしれない)などを含めた検討なども必要になるだろう。

医学/糖尿病:疫学(prospective):コーヒー飲用で2型糖尿病のリスク低下?(重要度★★★★★)