図1 カフェイン摂取量と流産リスクに関する疫学調査

文献2の図表を元に、2000年以降の新しい調査3-7を追加して作製した。

:矢印で示した5つの調査を元に行ったメタアナリシス。††:2008年1月22日報道された報告。コーヒー以外のカフェイン源をとらなかった群についても併せて示した。§: コーヒーの飲用杯数で調査した報告。図中では1杯をカフェイン100mgに換算して表した。グラフ中の数値はオッズ比 (odds ratio, OR:症例対照研究、横断調査の場合) または相対リスク (relative risk, RR:コホートの場合) であり、1.3以下を緑、1.3-1.5を赤と緑の斜線、1.5以上を赤で示した。それぞれの調査において白で示した領域が対照群に当たる。それぞれの調 査で対照群の流産率を1としたときのカフェイン摂取群での流産率の割合がORやRRに当たる。

カフェインと流産については1990年代末の論争が一つの区切りになっているため、この図では(1)メタアナリシス(ただし2000年以前の結果の総合)、(2)2000年以降の調査結果を、比較的信頼性が高い調査結果として、太字で表しています。

この図では、OR, RRが1.5以上を赤、1.3以下を緑、1.3-1.5を(中間的なものとして)赤緑の斜線で表しています(本当は、このような操作は 恣意的になりやすく、また判りやすいところだけが独り歩きしがちになるため、科学的な文書を作る際には誉められたことではありませんが、一般読者への判り やすさを優先する立場から、ここでは敢えて色分けしています)。