SPEC
全長12.4m
全高7.56m
重量25.2t
最高速度210㎞
武装/装備
キラーファング
ハイパークロ―
イオンチャージャー
大型レーザーブレード
AMM(アシストマグネッサーモジュール)
FAEシステムズ50㎜機関砲(大容量マガジン付)
概要
共和国軍所属のガイロス人義勇兵部隊「第50機械化義勇兵旅団第501義勇ゾイド大隊」が運用するレブラプター共和国供与仕様「EZ-027Rブレードラプター」の内の1機で、通常機とは違い緑系のスプリッター迷彩が施されている。
迷彩塗装以外は通常のブレードラプターほぼ同様で、基本スペックも通常機に準ずる。
塗装変更の理由
EZ-027Rブレードラプターの供与と配備が始まったのは「第50機械化義勇兵旅団」編成前のZAC2102年の事で、配備当初からZAC2107年まで基本的には青を基調とした塗装が施されていた。
50旅団編成前のブレードラプターは西方大陸派遣軍の複数の独立大隊で主にガイロス人義勇兵の手によって運用され、ゲリラ相手の対ゾイド戦闘に投入されていた。
対ゾイド戦メインで使用する分には青の塗装は敵味方識別として有効であったが、新しく配備が決定した50旅団は機械化歩兵部隊であった為にブレードラプターは歩兵部隊(機械化義勇兵部隊)との直協任務も強く求められる事になったのだが、目立つ青い塗装は味方歩兵(機械化義勇兵)からの評判がとても悪い物だった。
そこで歩兵直協を考え試験的に第1中隊の機体のみ迷彩を施した。
それが本機なのであるが、塗装変更の理由は機械化義勇兵との直協任務の為だけではない。
というのも50旅団以外の共和国正規軍にとって青い塗装というのは単なる敵味方識別ではなく、ガイロス人義勇兵が乗っているという意味での識別になっていたからである。
これは単純に共和国正規軍がガイロス人を信用していないというだけではなく、50旅団のガイロス人義勇兵の出自が理由だった。
50旅団の義勇兵は、プロイツェンの叛逆後に粛清された元プロイツェンナイツのガイロス人を始めとし、国防軍の親プロイツェン派の将兵の他に、取り残された親ガイロス派ゼネバス人等から構成された。
つまりは叛逆後に厄介払いとして共和国軍に送られたのだ。
この様なとても信用できない人材から構成される為、それまでブレードラプターは単なる敵味方以上の識別の意味を込めて青い塗装で運用されていたのだ。
しかし、この様な意味合いでの識別塗装は義勇兵達の士気にも関わり、延いては反乱に繋がる事を危惧していた旅団長ドルー・ジー・スミス准将は50旅団内の機械化義勇兵から塗装変更の声が上がったのを切っ掛けに、塗装変更を許可。
共和国正規軍上層部を納得させる為に、取り敢えず試験的な変更という事にして第1中隊の機体を緑系のスプリッター迷彩に塗装替えしたのだ。
第2、第3中隊のブレードラプターは試験結果を見て判断し、またの機会に塗装を変更すると50旅団の義勇兵達には説明された。
とは言え戦況がそれを許さず、結局第2、第3中隊のブレードラプターはZAC2109年の停戦まで青いカラーのまま運用された。
元々ガス抜きが目的の一つでもあった塗装変更だったので、ジー・スミス准将も共和国正規軍上層部も他の2個中隊分のブレードラプターまで塗装変更するつもりは無かった様だ。
ブレードラプター共通の射撃兵装、FAEシステムズ50mm機関砲
この個体は弾倉に大容量マガジンを使用している
ZAC2108年のクロケットシティ(帝国名キマイラ要塞都市)解放作戦の支作戦として行われたスーシティ解放作戦「イクリプス」に参加するブレードラプターを含む第50機械化義勇兵旅団を捉えたカット。
スーシティを巡る戦いは苛烈を極めたが、戦闘意欲旺盛なガイロス人義勇兵の勇敢な戦いによってスーシティ解放は成された。
しかし、その代償は大きかった。
最終的に50旅団は40%以上の損失を被り、多くののガイロス人義勇兵が戦死する事になった。
本機、迷彩塗装のブレードラプターを配備する第501義勇ゾイド大隊第1中隊も殆どのブレードラプターを喪失し、終戦時に残っていた第1中隊仕様のブレードラプターは30機中、僅か7機という有様だった。
という訳でブレードラプター第1中隊仕様でした。
この作品は去年の末頃製作した物で、2機目のHMMレドラーの製作が失敗しスランプ気味だった頃の作品です。
去年、2024年はゾイドの完成品が殆ど無く「このままではゾイダーとしてマズイ!」との思いでサクッと作りました。
しかし2機目という事で前回のブレードラプターでは手が回らず出来なかった、前脚部の射撃兵装(FAEシステムズ50mm機関砲)のドラムマガジン化など、前作の反省点を活かした工作は心がけました。