2019/11/30 22:00-2:00 五泉市村松 晴れ 気温 2℃ シーイング 中 透明度 下 最微等級 4.8-5.1等 夜露 あり
土曜の夜に晴れとはついている、月もまだ上弦で問題なし。
水曜日の観望の次は年末かと思っていたので、、そこそこの天候のようだがここは当然拾いにいきます( ̄^ ̄)
もっとも冬らしくグッと寒くなったので、出掛けるときの腰は重いです(´Д`;)
ドブソニアンもいいけどたまには小さいので気軽にいきたい。晴れるとこは割と近場になりそうだし。あと、少し冬の星野を撮ろうかと。
で今回は10cmのシュミカセ 2045Dと、撮影用にGP赤道儀を持ち出した。
南が何とか晴れそうなので、遠征地は五泉市村松にした。新潟市から35kmの、麓の手前となる。もっと市街から離れたい処だが、三川方面は湿度予報が高く、モヤが出そうなので今回はパス。村松も10数年ぶりだし様子を見てみたい。
・・(現地到着)・・
あらかじめGoogleマップで当たりを付けていたが、県道の街灯の明かりを逃れる場所が難しい(その辺りの写真は撮らず)
麓一帯はおおむね田んぼで視界は開けているが、ポツポツと民家があり、細かく県道が縦断しているのでどこかに街灯が見えて観望には向かない。村松は今回っきりかも(´Д`)
ISO1600 露出2分くらい掛けると光害の無い西でもちょっと空が白い。”星景写真”のほうは調整した。
まずは星野の撮影を始める。赤道儀にカメラを載せ、バルブでテキトーに1~2分ほど露出する。
合い間に空を眺めるが、さすがに市街から近いだけあって明るい。新潟市のある北西側~天頂近くはちょっと観望無理。
東~南は光害が少ないが、湿度があり全体には白っぽい空だ。最微等級は天頂~西側なら何とか5等あるが他はちょっと厳しい。
冬の天の川はかろうじて見えている、西に傾き出したM31などは双眼鏡でアタリつけないとちょっと分からなかった。
今日は久ーしぶりの10cmSCT。たぶん1年ぶりくらいか。空もいまひとつだしあまり期待は出来ないが楽しみではある。
まずはオリオン座からM42。
さすがに大星雲!充分明るいのでアイピースを換え倍率を上げていってもよく見える。
Rini30mm⇒Luminos15mm、テレビュー17mm、ナグラー11mmの約100倍まで、それぞれに星雲のディティールを楽しめました。
続いてM78へ移動、存在はRini30mmの33倍でよく分かるが、それ以上の倍率では薄くなるだけで良くない。
このあとぎょしゃ座の散開をいくつか見るも、やはり低倍のほうが良い。そらし目でいくらか星が見えてくるが、倍率を上げると星団の感じが無くなる(おおいぬ座脇のM50も同様だった)空とヌケが良ければまた違うんだろうけど。
この日高倍率が使えたのはM42のほかは、おおぐま座の銀河M82。高倍率でもそれほど薄れず、ナグラー11mmで不規則銀河の感じがなかなか立派。UL14で見る小さな銀河のように錯覚する。
日付も変わり、春の銀河が昇ってくる。高度の上がったやつから順に導入
北寄りは市街地の明かりでこんな感じです。
おおぐま座のNGC2403、しし座のNGC2903・・うーん淡い(^0^;)これも30倍までだ。
続いてM64,M65,NGC3628を見る。NGC3628は位置が分かってるのでかろうじて、、まあ見れてよかったです(^_^;)
おおぐまのM108,M97を狙うもふくろう星雲M97のほうは見えず、ちょっと寂しい。
2時過ぎには予報通りに薄雲が広がりだしたので、撤収。
秋以降、遠征の回数は何とかこなしてるが、空の良くないことが多くちょっと残念
次の遠征は月の関係もあり、年末の休みのになるだろうか、、そのときは郡山郊外の、ヌケのいい空の下に向かうだろうか。
それも楽しみだけど、あっこ遠いからなあ(´Д`)
2019/11/26 21:00-0:00 胎内市胎内 晴れのち曇り 気温 2℃ シーイング 悪 透明度 中下 最微等級 5.0等 夜露 あり
前の日の予報では、この日26日は久しぶりに、夕方~朝まで雲一切なしという、すごい晴天になりそう。加えて新月
平日のど真ん中だが、この先新潟では晴れの日は極端に少なくなるので、ここは四の五の言ってられないと翌日は休みを取ることにした。
さて当日、そそくさと仕事を終え晩飯をかっ込むと胎内へ向け出発。気温は0℃近いだろうから、新たに用意した防寒靴に、サンタがプレゼントを入れてくれそうな超厚手の靴下も忘れずクルマに積み込む(はい、かなりの冷え性です(´ω`)
21時前、現地到着。確かに雲のほとんど無いなかなかの晴天だ。
ただ湿度は割とあるのか透明度はあまりよくない。天頂付近で確認すると、アンドロメダ座付近で、4.97等は見えているが、どうしても5.15等は駄目。
オリオンやぎょしゃ座など冬の派手な星座が煌々として錯覚するが、ヌケはあまりよくなく日本海側にありがちな空。このため目が慣れてくると光害エリアの南~西方向はけっこう明るい、、くじら座付近の観望はちょっと無理である。
UL14をセットアップするが、どうも光軸が大きくズレている。。はてと思い調べると、うっかりトラス棒を決めた位置と違えて組んでしまったようだ。
シュラウドまで被せてあるのでいまさら組み直すのはしんどい。レーザーを用い光軸を修正することにしたが、主鏡側がけっこうな修正量となり手間取った。
ふたご座が昇ってくる時期ですね
さて準備も終わり観望を始めるが、空はうるんだように湿気を含みヌケがよくない、時々蒸気が凝縮して雲になってるような、、?望遠鏡を通してみる背景はグレーである。
このためM31,M33など銀河は冴えず、さんかく座の小型の系外など狙うも、ちょっと無理筋であった。
それでも、高度の上がってきたM42を眺めると、前々回の観望のように星雲の”羽”がぐるりと輪を描いている。大口径らしい冴えた見えはこの夜はこれだけだった(´ω`)
結局この日予報は外れに外れ、朝方まで好天の続くはずが0時には広くうろこ雲が覆い出し、、1時くらいまで粘るも回復することはなかった。
なので予定していた、初春辺りのおおぐま座上方の銀河やしし座付近などはすべてアウト、という残念な結果に。
しかしそれでも一時快晴の星空を満喫出来たし、観望途中でUL14の副鏡が真っ白に曇ったのが、半自作ヒーターが結露後でも巻き付ければ曇りを取れるのが分かったのでよしとしよう。
さすがに少し冷えたので、帰りはコンビニでカップ麺買ってクルマで食べて帰還しました。いつもはシュークリームみたいな甘いの食べますが。
2019/11/22 19:00-22:30 胎内風倉駐車場
晴れ時々曇り(雲量1~5) 気温5℃ シーイング 良 透明度 中 最微等級 5.1等 夜露 ごく少ない
月も下弦に入り、週末に晴れそうな予報で期待していたら、、ちょっと微妙な雲行きとなってきたので、急遽平日(木曜日)だが遠征を敢行した。
とはいえこの日も微妙な天候で、予報通りなら19時から22時くらいまでなんとか見れそうな感じ。
早めの出発が吉と、2時間休暇を取り早上がりして着替え、機材の積み込みをする。
随分と寒くなってきたので、熱いお湯を水筒に入れ、防寒着に軍手と靴下は2セット用意した。寒くなれば重ね履きだ。
夕方17時頃出発。当初SCWでは津川方面が良さそうだったが、最新では胎内もまずまずなのでこちらに変更。
・・山あいの津川はモヤのリスクが高いので出来れば避けたい(-人-;
途中新発田で弁当(チキンカツ丼)を買い、帰りの渋滞に巻き込まれつつも18時半には到着、まずはクルマで腹ごしらえ。
現地は所々雲が覆っているものの、それでも半分ほどは空が開けており観望可能と判定、UL14のトラスを組む( ̄^ ̄)
時間が早いせいか新発田方向、南西の空はかなり明るい。透明度はそれほど悪くないが天頂で5等ちょっと程度。
ドブソニアンらしい暗い、マイナーな天体に挑戦しようかと持参した「ハーシェル天体ウオッチング」だが、あまり使わないかも
まずは西に低くなった白鳥座付近、網状星雲を狙う。光害ゾーンにかかっているのでどうかと思ったが、WSⅢ30mmで何とかかなーり淡い姿を捉えた。
時期的に見納めかなとじっくり見ようかと思ったら、雲が流れてきてあえなく終了。さらに低空だがM27あれい状星雲に目標変更。
さすが惑星状は輝度があり見やすい。銀行マークにその欠けた部分の星雲も見えてます。
それから定番の、M31とM33。どちらも天頂付近だがヌケが今ひとつのせいかそれなり。
M31は何とか内側の暗黒帯が分かるかなーレベル。M33はWSⅢ30ではもわっとした塊。Luminos15mmとナグラー11mmで、ようやく渦巻き銀河らしい濃淡が出てくる。しかし巻きまではちょっと厳しい。
そして外せないアンドロメダ座NGC891エッジオン。、、やっぱ暗い天体です(´Д`)今日のコンディションでは輪郭が不明瞭で、エッジのキレがありません。XWA20mm82倍辺りが今夜の適正。これより上げても薄らいで良くないです。
そして初物の、青い雪玉NGC7662惑星状星雲。小さい惑星状は興味が薄めなので後回しにしてました(つд⊂)
アンドロメダ座、、というかカシオペアの脇の分かりやすいとこなんですね。
WSⅢ30の55倍で分かるかな、、と思ったら、小さいものの鮮やかな青い玉がはっきり!海王星を明るくしたような。。沢山の恒星に紛れてひとり異質な姿はなかなか面白い。持ってきたアイピースで最高150倍でしたが、小さいのでこの倍で見てもいいかも。でも低倍の紛れた感もいいな。
それからぎょしゃ座の散開、オリオンのM78、M42と回り、まだ南中にはかなり先ながら、うさぎ座がよく見えてるのでM79球状を導入。
高度20°あるかなしですが、それでもザラザラ感は分かりました。
あと見えの良くなかった銀河をまた一通り2巡と、カシオペア辺りの星団などを観望。
気がつけば22時過ぎ。予報ではそろそろ雲に覆われるはずが、満天の星空。
しかし明日はまだ金曜日(´ω`)、、後ろ髪引かれつつも機材の撤収。
エンジンを掛け、開閉スイッチでクルマの幌を30°くらいだけ開け放すと、シートを少し倒し、アイドリングで暖まりながらオリオンを眺めつつ一服。
ドームのスリット越しに見るような切り取られた星空は、たまたま流れていた水樹奈々のバラードと相まって、また格別の趣きがあります。
ひとしきりポエムの世界に酔ったあとは笑、まだ風呂入る時間ありそうだなと、やや飛ばし気味にバイパスを疾走。風呂に入り、0:30寝床につきました(=-ω-)
2019/11/01 21:30-1:00 東蒲原郡阿賀町熊渡 晴れ(雲量2) シーイング 良 透明度 中下 最微等級 5.0等 夜露 あり
この日も最近の天気の感じで快晴とはならず、地域予報を見て一番良さそうな三川方面に向かうこととした。
山間で視界もそれなりだし、新潟市から40km程度の光害の残る所なので、お気軽観望とサブのC8をチョイスした。
心配した雲はそれほどなくおおむね全方位見られるが、春霞のような少しヌケの悪い空。天頂で5等ジャスト位。M31知ってなければ肉眼では見落としそう
それでも天の川が、カシオペアからオリオンの手前くらいまで掛かっていて、山あいの景色と相まって星見の雰囲気だけはなかなか😅
前回、この”熊渡”に来たときは周囲が草に覆われて、どこから熊が出てくるか分からず(妄想で)コワい思いとしたので、今回は少しロケーションを変え、稲刈り済みの開けた田んぼのあぜ道に陣を取った。
基本的に前回の天蓋高原と同様の天体を見たが、C8ではパワー不足を感じることが多かった。
カシオペアの散開NGC7789…いくつかの星が見えるが星雲状で、倍率を上げても星に分離せず(´ω`)
S字カーブのNGC7479銀河…場所がわかりやすいので捉えられたが存在が分かる程度で銀河というよりは散光星雲のよう。おおぐま座のNGC2403も同様にかなり淡い。
アンドロメダ座のエッジオンNGC891…暗いので紡錘形もはっきりしない。もちろん暗黒帯も駄目。
空がやや明るい場所だしベストの気象コンディションでないからと、サブのC8にしたが、むしろこういう時こそ主力機と出すべきだったかと、ちょっと後悔(´Д`)
今回はホント口径差(集光力)3倍がはっきり出たというか、NGCってやっぱ基本暗いですね(^_^;
そんななか健闘していたのはM81,82。やはりこの銀河は多少条件が悪くてもそれなりの姿を見せてくれます。
M82にナグラー11mmでx200弱の強拡大でもそれほど薄れず、暗黒帯の様子がなんとか分かります。
そしてぎょしゃ座の散開も安定した姿を見せてくれました。
仕事明けの出発だったので、眠気と疲れに襲われ1時頃に撤収。2時前帰還
これから月が太るので少しお休みです(´ω`)
2019/10/27 21:30-3:00 天蓋高原(村上市) 晴れ(雲量2) シーイング 良 透明度 悪~中 最微等級 5.1等 夜露 あり
この秋は台風も多く、またすっきりと晴れない日ばかりでいつ遠征出来るのかヤキモキしていたが
この日ようやく、天気がいくらか好転して約1ヶ月ぶりに観望することが出来た。
SCWの予報では、定番の観望地である胎内や三川等はそれほど良くなく、少し遠いが北上して、村上の天蓋高原まで足を延ばすことに。
3回目の天蓋高原。日曜の夜のせいか、終始貸し切りであった(^_^;)
湿気のせいで透明度はあまり良くない。5等少々といったところ。空が割と暗いとこだけにちょっと残念
昼間雨だったせいだろうか、駐車場は半分くらい濡れていた。
予報通りというか、南東には厚い雲が掛かっていて胎内は雲の下か。あまり上空まで雲が来ることはなく、それほど支障なく観望出来た。
恐らく夜露があるだろうと、久しぶりにUL14のトラスにシュラウドを被せる。
さて今日の観望候補をおさらいするかとスマホを見ると、、何とここ圏外!いままで気づかなかった。。
クラウドに入れてる観望リストがああ、、初物トライは無し?、、と思ったら、ローカルにも一応データあるみたいでちゃんと見れました(^_^;)
まずは初物のカシオペアの散開、NGC7789を狙う。
知る人ぞ知る、、というか今さらこれが初物?と言われそうだが、この辺り天の川領域で、NGCの散開だしなあ、と見落としてました。
ワイドスキャン30mmで探すと一帯は星だらけ、、同定出来るんだろかと思っていたら、すぐ分かりますね(^_^;)
M11風の、均一な星々が密集してて、、これだけ揃ってるのもそう無いかも。それほど明るくはないけども。
続いてやはりM31とM33。
透明度が良くないので、どちらもあまりパッとしない。M31は暗黒帯まったく見えず、M33はもやっとした塊で、渦感も微妙。。
ちなみに肉眼では、M33は影も形もなく、M31ですら淡く双眼鏡で確認しないと確信の持てない見え方でした(´Д`)
(あとM2とNGC7479を。7479はこの日は腕はほど遠い感じでした)
気を取り直して、アンドロメダ座のエッジオンNGC891。手書きで追加した星図から思い出したけど、見忘れなくて良かった( ̄◇ ̄;)
XWA20mmで捉えると、暗いもののエッジオンらしく、しっかりとしたキレの良い美しい姿。4565と似てますがこちらより儚い感じですね。
そしてここで、ナグラーtype1-11mmのファーストライト( ゚д゚ )(昼間の電柱は見たけど笑)
やや淡くなるものの、視野の半分くらいまで拡大され中央の暗黒帯も分かります。ヌケ良くて、、いいアイピースですねこれ笑
エッジオン銀河が好物なので、アイピースを換え換え、この日一番長く見ていました。
(夜半に沈むこと座と白鳥)
2時間もすると、夜露で機材が湿り出したので半自作の副鏡ヒーターを初投入(UL14のページにあります)ほんのり人肌くらいになります。効果は一応あったのか、副鏡が曇ることなくいい感じでした。
夜食を挟み、昇ってきたぎょしゃ座の散開軍団を導入。いつもM35を見落とすが(ちょっと離れてるので)久しぶりに見ると、すぐ脇に寄り添って似たような小さな散開があり(NGC2168)子持ち星団とか名付けたい見え方です。
今日はサブでTANZUTSUも持ってきたのでここで設置、レーザーでM31,33を入れますがあっけなくAsphelical 22mm(x27)の視界に入ってきて気持ちよい。
倍率が低いせいもあるのか小さい像ながら、UL14にも劣らずよく見えてます。ぎょしゃ座の散開もなかなか。
合間に風景写真笑も撮っているのであまり構ってられなかったが、今度これ単体遠征してみたいもんです。余裕あればですが
夜半には春の星座、おおぐまやしし座が昇ってきました。
とりあえず定番でおおぐま付近、n2403,M81,82 NGC2976(M81の1°隣)など春の銀河を。。
そしてM1かに,M50散開と来て、締めは、オリオン大星雲。
高度が上がってしっかり見るのはUL14で初めてかも。びっくりしました( ゚д゚ )
M42はC8他、色々何度も見てるわけですが、、星雲の羽の両端が、ぐるっとまるーく繋がってました! 鳥をモチーフにしたマークみたいに。
見慣れたいつもの姿と違うので、驚いてしばらく凝視してました。
下弦の月で少し明るくなった3時前、撤収。帰還5時。
遠いのでちょっと移動がしんどかったが、充実した観望でした( ̄^ ̄)