Nexstar4 GT(4 "F13 MCT)
口径102mm 焦点距離1325mmのマクストフ・カセグレン。
ネクスターシリーズの4インチ最初期モデルです。
2010年頃(うろ覚え)の胎内星祭りで中古品を購入したもの
購入時、光軸はやや狂っており、100倍程度で観察すると星は完全な点にならず、また惑星も詳細が見えない状態。
光軸調整はメーカーアジャストですが自分で調整しました。
ただ接眼周りの外装や、内部のミラー機構まで外す必要があり、かつ専用の測定治具など持ち合わせていないため手探りで調整し、組み直し確認という大変な手間が掛かった(一晩掛かって何とか合ったが、繰り返しの脱着にパーツも傷むのでまったく勧められない)
小口径のマクストフカセグレンでも是非、ユーザーが弄れる光軸調整機構を設けて欲しい(僅かのズレが見えに大きく影響するので)
架台は自動導入専用で常に駆動モーターと連結しており、手動で鏡筒の操作は不可。
このためちょい見でもアライメントの設定をするか、コントローラーで上下左右に動かし対象を導入しなければならず(この場合勿論追尾はしない)不便な面もある。
バッテリーが上がれば只のオブジェと化してしまうので、予備のバッテリーの準備は必須です。
自動導入のためのアライメントは、システムが指示してくる2つの基準星を導入する2スターアライメントのみ。
基準星は自分で選択は出来ない。(指定の基準星をキャンセルし、別の候補星に変えることは出来る、、のだが、地平線下の候補を指定してくることがあり、支障ないなら指示通り導入したほうが無難)
また、導入した天体によるリ・アライメント(補正)の機能がこのモデルにはないため、初めのアライメントをうまくやることが、その後の導入精度にずっと関わってきます。
(真北に鏡筒を向ける&水平出しをしっかり行うのが重要)
このように初期モデルらしくソフトウェアの完成度は決して高いとは言えないものだが
うまく設定すると継続的におおむね視野内、またはその近くに対象が導かれる(ズレがある場合、その"方位と量"を覚えておくとよい。機械的な精度は悪くないので、その後の導入のズレも同様となる)
見え味はマクストフらしくしっとりとしつつも、シャープ感があり、コントラストを少し落とした長焦点屈折、またはED屈折のような像。
口径も10cmあるので、惑星の詳細もある程度楽しめる。
空が良ければ、自動導入を生かし明るいM天体、、系外銀河含め意外と見えます。
ただ焦点距離が長く低倍率広視界が得にくいため(30mmのアイピースを用いて50倍弱)、RFT的な運用は無理だし散開星団などには向かない。
おもに自宅にて月惑星をちょこっと見る、あるいはシーイング確認用。