アイピースは自然と増えてゆくものですが、おもに使っているもの・ちょっと面白い?ものだけ紹介します。
まるで素通しで見てるかのように大変にヌケが良く、超広視界と相まって気持ちの良い視野です。
シュミカセ等の長焦点なら文句ないでしょう。F4.6のニュートンではコマと相まって非点収差が少し目立ってきますが、自分には許容範囲で常用してます。
賞月観星 XWA20mmと同一品と思います。筐体の質感、刻印の仕上げは良好です。
見掛視界100°の視野は圧巻で、視野に複数の対象(銀河団とか)があるときは、視野のあちこちに視線をぐるりと移動させてゆく、そんな見方になります。
もっとも100°といってもいちどきに視界全体は見渡せます。
ゴム見口はかなり顔を密着させないと全視野が覗きにくく、周囲が暗ければ見口を曲げたようが見やすいです。
100°もあるのに歪曲は特に感じず、また周辺像もよく、エルフレ系とは異なる見えで新世代のアイピースと感じます。ただ、ヌケはワイドスキャンには一歩譲ります。
セレストロン Luminos15mm 見掛視界82°
見掛視界82°の超広角と謳っているほどには視界が広く感じない。ワイドスキャンより2°狭いだけだが、向こうが84°ならこちらは80°程度に感じる。
ワイドスキャンが実際はもう少し広いのかもしれない。
アイレリーフは適当な長さで、筐体を捻るとゴムカップが出て来て、眼の位置をホールドし易くかつ視野外からの光を防いでくれるので見やすい。
アメリカンサイズとしては大きく重量も割とあります(340g)キノコのような外観は面白いと思います。
周辺像は短焦点ニュートンでも悪くないですが、歪曲収差を少し感じます。 ヌケは上記2つにやや劣ります(WS>Sol>Luminos)
比較的新しい設計ゆえか、ブラックアウトやビーンズエフェクト等の収差はありません。
Tele Vue NAGLER type1 11mm
テレビュー ナグラーtype1 11mm 見掛視界82° (2019.10追加)
言わずと知れた?超広視界アイピースの代名詞。UL14の中高倍率担当として導入しました。もちろん新品ではありません(^_^;
バレルが重厚というか、、とても頑丈で肉厚な造りです。と言うかここまで分厚くするかと(^_^;(写真参照)
なので重量もかなりあります。
視界は超広視界アイピースらしく広大です。
ワイドスキャン30mmは84°ですが、遜色ない見掛け視界の広さです。アイレリーフは裸眼で適切な間隔(15mm位?)で見易いです。
レンズ構成枚数(5群7枚)の割にヌケは良く、ワイドスキャン30mmに比肩するくらい。
(超広視界ゆえの)ビーンズエフェクトは視線で少し出ます、ここは時代でしょうか。
短焦点反射でも、視野周辺は良好でした。
RINI 30mm 見掛視界62°
Paul Rini製(軍からの放出レンズや、各種光学メーカー(Edmund ScientificやZeiss等)からの様々なレンズを用い、アイピースを作るアメリカの個人工房、らしいです)
見掛け視界は実際には60°弱くらいの感じ。準広角といったところですが、(アメリカンサイズとして)かなり広い実視界を得られるのが特徴です。比較した際、一般的なPL30mm50°や MEADE 4000 SW24.5mm 70°より実視界は広かった。
ヌケは非常によく気持ちのよい見えです。また中心から最周辺まで鋭い像を結び、意外やテレビューぽい優等生感があります笑。2インチの使えない望遠鏡の低倍率用として常用。
削り出しのような黒一色の無骨な外観も魅力に思います。
(2019.10.19加筆)
低価格の割に、適度なアイレリーフ・広視界・(中心)解像度を備えており、その見え味に驚きます。
4mmはさすがにアイレリーフが短くなりますが、それでも同焦点の"旧"型アイピースよりは見易いです。
”23mm”にはF8の鏡筒で確認出来るレベルの、割と顕著な像面湾曲があり、像面積の大きい月の観察等には不適(中心にピントを合わせれば周辺はピンボケに、逆も然り)惑星なら中心に捉え続ける必要があります。
10mm・4mmは像面湾曲はそれほどは目立ちません
ヌケのよいアイピースと比較すると、やや視野の透明感・コントラストが落ちます(単体では気になるほどでは無いです)プラスチックレンズに起因するのかも。
見えの傾向はK型(ケルナー)に類似しており、想像ですがケルナーベースで1面を非球面(Asphelical )にして広視界・ハイアイ化したのかなと思います。
(4枚玉のPL,Orベースならもっと価格を上げてくるでしょうし、名前もPLを謳ったものにするかと)
筐体はプラスチックで安価な作りですが、その分軽量というよい面もあり、コストパフォーマンスに優れたアイピースです。