ホーム→黙示録註解→第7章 小羊の婚宴(1/2),十四万四千人の奥義
七十週預言→(第7章朗読)→第8章 物語の開始、最後の災害(1/2)
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●地(第一の災い(いなごの害)の前)
三つある災いの最初のものが始まる前に、神の僕らの額に神の印が押される。
地と海とをそこなう権威を授かっている四人の御使に向かって、一人の御使が大声で叫ぶ。
□印を持つ御使□「わたしたちの神の僕らの額に、わたしたちが印をおしてしまうまでは、地と海と木とをそこなってはならない」
そして、十四万四千人に印が押された(cf.黙示録3.10)。
十四万四千人とは、夫のために着飾った花嫁のように用意をととのえて、天から下ってくる聖なる都、新しいエルサレムとして記された、キリストの花嫁である聖徒全体からなる人たちである(cf.黙示録21.2)。新しいエルサレムの形は立方体で、十二本あるその辺は、一辺の長さが一万二千丁である(cf.黙示録21.16)。十二個の一万二千の数値は、この立方体を表し、その総体である十四万四千は、キリストの聖徒全体を表す標識的数値である。これは、標識的数値であって、実際の人数は数え切れないほど多い(cf.黙示録7.9)。この人達は、あらゆる国民、部族、民族、国語の人たちである。
●天、小羊の婚宴1(第三の災いの後、イエス・キリストの再臨のとき聖徒が刈り取られた後)
場面は変わり、小羊の婚宴が行われている。
数えきれないほどの大勢の聖徒たちが白い衣を身にまとい、しゅろの枝を手に持って、創造主なる神とイエス・キリストとの前に立って大声で叫ぶ。
□聖徒たち□「救は、御座にいますわれらの神と小羊からきたる」
御使たちは、御座の前にひれ伏し、神を拝して言う。
□御使たち□「アァメン、さんび、栄光、知恵、感謝、ほまれ、力、勢いが、世々限りなく、われらの神にあるように、アァメン」
長老たちの一人がヨハネに問う。
□長老たちの一人□「この白い衣を身にまとっている人々は、だれか。また、どこからきたのか」
ヨハネは、長老に答える。
□ヨハネ□「わたしの主よ、それはあなたがご存じです」
すると、ハルマゲドンの戦いの後引き上げられた全聖徒について、長老が答える。
□長老たちのひとり□「彼らは大きな患難をとおってきた人たちであって、その衣を小羊の血で洗い、それを白くしたのである。それだから彼らは、神の御座の前におり、昼も夜もその聖所で神に仕えているのである。御座にいますかたは、彼らの上に幕屋を張って共に住まわれるであろう。彼らは、もはや飢えることがなく、かわくこともない。太陽も炎暑も、彼らを侵すことはない。御座の正面にいます小羊は彼らの牧者となって、いのちの水の泉に導いて下さるであろう。また神は、彼らの目から涙をことごとくぬぐいとって下さるであろう」
この人達は、標識的数値十四万四千人で示された数え切れないほど大勢の聖徒たちであり、また、祭司となる人たちであり、新しいエルサレムの住人である(cf.黙示録21.2~4)。
ここまでは巻物の外側に記された物語の予告編的ビジョンであり、この後に、第七の封印が解かれて、いよいよ物語本編が開始される。