ホーム→黙示録註解→第18章 偽キリスト教会の奥義(つづき)
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赤い獣にのっている女(大淫婦=大バビロン=偽キリスト教会)についての奥義が続く。
●地(つづき、第二の災いのとき)
ヨハネは、もうひとりの御使が、大いなる権威を持って、天から降りて来るのを見る。地は彼の栄光によって明るくされる。彼は力強い声で叫んで言う。
□御使□「倒れた、大いなるバビロンは倒れた。そして、それは悪魔の住む所、あらゆる汚れた霊の巣くつ、また、あらゆる汚れた憎むべき鳥の巣くつとなった。すべての国民は、彼女の姦淫に対する激しい怒りのぶどう酒を飲み、地の王たちは彼女と姦淫を行い、地上の商人たちは、彼女の極度のぜいたくによって富を得たからである」
もうひとつの声が天から出る。
□天からの声□「わたしの民よ。彼女から離れ去って、その罪にあずからないようにし、その災害に巻き込まれないようにせよ」
この警告は、二人の預言者によって、聖徒たちに伝えられる。聖徒はすみやかに偽キリスト教会から離れなければならない。これはかつて歴史上のバビロンに言われた言葉と同じである(cf.エレミヤ51.45)。偽キリスト教会は、かつてのバビロンの罪を繰り返し、更に増している。
□天からの声、つづき□「彼女の罪は積り積って天に達しており、神はその不義の行いを覚えておられる。彼女がしたとおりに彼女にし返し、そのしわざに応じて二倍に報復をし、彼女が混ぜて入れた杯の中に、その倍の量を、入れてやれ。彼女が自ら高ぶり、ぜいたくをほしいままにしたので、それに対して、同じほどの苦しみと悲しみとを味わわせてやれ」
イエス・キリストの十字架の後の時代に、サタンの翼に乗って出現した偽キリスト教会の罪は、積もり積もっている。神はこれに報復されるのである。
□天からの声、つづき□「彼女は心の中で『わたしは女王の位についている者であって、やもめではないのだから、悲しみを知らない』と言っている」
彼女は、自身を、王である主人をもつ女王(王妃)であって、やもめではないと言っている。すなわち、この王とはイエス・キリストであって、彼女は自身をキリストの花嫁であるキリスト教会であると言っているが、実際は姦淫(偶像礼拝)にまみれた偽キリスト教会である。
□天からの声、つづき□「それゆえ、さまざまの災害が、死と悲しみとききんとが、一日のうちに彼女を襲い、そして、彼女は火で焼かれてしまう。彼女をさばく主なる神は、力強いかたなのである。彼女と姦淫を行い、ぜいたくをほしいままにしていた地の王たちは、彼女が焼かれる火の煙を見て、彼女のために胸を打って泣き悲しみ、彼女の苦しみに恐れをいだき、遠くに立って言うであろう、『ああ、わざわいだ、大いなる都、不落の都、バビロンは、わざわいだ。おまえに対するさばきは、一瞬にしてきた』」
このさばきは、獣アバドンと十人の王によって執行され、偽キリスト教会は全く姿を消すのである(cf.黙示録17.16~18)。
御使いが大バビロンに対する裁きについて語り、大きなひきうすのような石が海に投げ込まれた(cf.エレミヤ51.63~64)。かつて『バビロンはこのように沈んで、二度と上がってこない』と言われたように、偽キリスト教会は二度と出現することはない。
赤い獣にのっている女についての奥義はここで終わる。