第6章

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小羊は巻物を受け取り、巻物を封じている七つの封印を解いていく。巻物の表(おもて)の封印が一つずつ解かれる毎に、巻物の内側の物語本編に関する予告編的ビジョンが現れる。第六の封印までは予告編であり、第七の封印で本編物語が始まる。


●まぼろし(物語の登場人物紹介)

創造主なる神から小羊に手渡された巻物の第一、第二、第三、第四の封印を、小羊が次々に解き、物語の登場人物が紹介される。


第一の封印が解かれる。

□セラピム1□「来たれ」

白い馬が出てくる。それに乗っている者は主人公イエス・キリストで、弓を持ち戦う方である(cf.黙示録19.11)。


第二の封印が解かれる。

□セラピム2□「来たれ」

赤い馬が出てくる。それに乗っている者は大きな剣を与えられており、争いや戦争を表す。


第三の封印が解かれる。

□セラピム3□「来たれ」

黒い馬が出てくる。それに乗っている者は、はかりを手に持っており、飢饉を表す。


第四の封印が解かれる。

□セラピム4□「来たれ」

青白い馬が出てくる。それに乗っている者は、「死」であり、人を殺す権威が与えられる。そして彼らには、地の四分の一を支配する権威が与えられる。地から上ってくる獣(アバドン)によって多くの人が殺される。これは、第二のわざわいの期間、「地の獣/にせ預言者」と「神の二人の証人」との戦いのときである。


ここまでの第一、第二、第三、第四の封印は、物語の登場人物の紹介である。


●天(裁きの開始のビジョン)

第五の封印が解かれる。

これは、物語本編の開始のきっかけを示すビジョンである。


イエスの証を立てたために、殺された人々の霊魂が、神の御前の金の香の祭壇の下にいる。

彼らは大声で叫ぶ。これは、二十四人の長老が持っていた、裁きを求める香の鉢の内容である。


□殺された人々の霊魂□「聖なる、まことなる主よ。いつまであなたは、さばくことをなさらず、また地に住む者に対して、わたしたちの血の報復をなさらないのですか」


(祈りは、神のみ前に立ちのぼる(cf.黙示録8.4))

すると、ひとりびとりに祭司服である白い衣(cf.黙示録5.10、7.13)が与えられ、次のように言い渡される。


□神の声□「あなたたちと同じく殺されようとする僕仲間や兄弟たちの数が満ちるまで、もうしばらくの間、休んでいるように」


神はこの祈りを聞かれ、二千三百日に渡る(cf.ダニエル8.14)三つの災い(裁き)を開始されるのである。三つの災いは、次のものである。


第一の災いは、いなごの災害である。

第二の災いは、神の二人の証人と獣との戦いの三年半の災害である。

第三の災いは、最後の災害である。このとき、ハルマゲドンの戦いと、キリストの再臨と、聖徒のよみがえりと引き上げがある。


●地(裁きの終わりのビジョン)

第六の封印が解かれる。

これは、キリストの再臨後の裁きのビジョンであり(cf.黙示録16.18~21)、第三の災いの最後の第七の鉢の災いの中で起こる。


大地震が起って、太陽は毛織の荒布のように黒くなり、月は全面、血のようになり、天の星は、いちじくのまだ青い実が大風に揺られて振り落されるように、地に落ちる。天は巻物が巻かれるように消えていき、すべての山と島とはその場所から移される。地の王たち、高官、千卒長、富める者、勇者、奴隷、自由人らはみな、ほら穴や山の岩かげに、身をかくす。そして、山と岩とにむかって言う。


□裁かれる者たち□「さあ、われわれをおおって、御座にいますかたの御顔と小羊の怒りとから、かくまってくれ。御怒りの大いなる日が、すでにきたのだ。だれが、その前に立つことができようか」


しかし、彼らは、その災害から逃れることはできない(cf.一テサロニケ5.3)。


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