ホーム→黙示録註解→第14章 小羊の婚宴(2/2)、三人の天使の宣言
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●天、小羊の婚宴2(第三の災いの後、イエスの再臨のとき聖徒が刈り取られた後)
前のビジョン(cf.黙示録7.9~17)に引き続き、天における小羊の婚宴のビジョンが挿入される。
キリストが天のシオンの山に立っており、祭司となる聖徒たちが小羊と共におり、その額に小羊の名とその父の名とが書かれている。
聖徒たちは、御座の前、四つの生き物と長老たちとの前で、新しい歌を歌う。その声は大水のとどろきのようであり、激しい雷鳴のようであり、琴をひく人が立琴をひく音のようである。この歌は、祭司となる聖徒たちのほかは、だれも学ぶことができない。
彼らは女にふれた(偶像礼拝をした)ことのないものである。彼らは純潔なものである。彼らは常に小羊と共にいることになる(cf.一テサロニケ4.17)。彼らは、神と小羊とにささげられる初穂として、人間の中からあがなわれた者である。彼らの口には偽りがなく、彼らは傷のないものである。
挿入ビジョンはここで終わる。
●天(第二の災い(二人の預言者と獣との戦い))
三人の御使が次々に来て、第二の災いの中で二人の預言者が、地に住む者、すなわち、あらゆる国民、部族、国語、民族に語るべき言葉を告げる。
第二の災いの初めに、第一の御使が、永遠の福音をたずさえてきて、大声で言う。
□第一の御使□「神をおそれ、神に栄光を帰せよ。神のさばきの時がきたからである。天と地と海と水の源とを造られたかたを、伏し拝め」
第二の災いの中、獣は、いかなる神をも顧みず、自分をすべてにまさって大いなる者とするため(cf.二テサロニケ2.4、ダニエル11.36~37)、自分に権威を与えたサタン(cf.黙示録13.2)が築いた大バビロン=大淫婦=偽キリスト教会を、十人の王と共に倒す(cf.黙示録17.16)。
(この事の前に、「聖徒は偽キリスト教会を離れて災害に巻き込まれないようにせよ」と言う一つの御言葉(cf.黙示録18.4)があるがここには記されていない。)
そして、第二の御使が来て言う。
□第二の御使□「倒れた、大いなるバビロンは倒れた。その不品行に対する激しい怒りのぶどう酒を、あらゆる国民に飲ませた者」。
偽キリスト教会が倒れた後、にせ預言者は地に住む人々に命じて獣の像をつくり、獣とその像とを拝まない者をみな殺させる(cf.黙示録13.14~15)。しかし、この事が起こる前に、第三の御使が来て、大声で言う。
□第三の御使□「おおよそ、獣とその像とを拝み、額や手に刻印を受ける者は、神の怒りの杯に混ぜものなしに盛られた、神の激しい怒りのぶどう酒を飲み、聖なる御使たちと小羊との前で、火と硫黄とで苦しめられる。その苦しみの煙は世々限りなく立ちのぼり、そして、獣とその像とを拝む者、また、だれでもその名の刻印を受けている者は、昼も夜も休みが得られない。ここに、神の戒めを守り、イエスを信じる信仰を持ちつづける聖徒の忍耐がある」
しかし、世の多くの人は、これをたわごととして悔い改めることはない(cf.黙示録9.20、詩篇14.1)。
また、ヨハネに天からの声がある。
□天からの声□「書きしるせ、『今から後、主にあって死ぬ死人はさいわいである』」
御霊も言う。
□御霊□「しかり、彼らはその労苦を解かれて休み、そのわざは彼らについていく」
聖徒の中には、とりこになっていく者、殺される者もいるが、彼らは耐え忍ぶ(cf.黙示録13.10)。
●天(第三の災いの中(ハルマゲドンの戦いの後、キリストが空中まで来て聖徒を引き上げるとき))
ハルマゲドンの戦い(cf.マタイ24.28)の後、最後の第七の鉢の災いが始まりつつある頃、キリストが聖徒を空中に引き上げるときの(cf.マタイ24.29~31)天での様子が示される。
白い雲があって、その雲の上にキリストとみえる方が座しており、頭には金の冠をいただき、手には鋭いかまを持っている。
もうひとりの御使が聖所から出てきて、雲の上に座している者に向かって大声で叫ぶ。
□御使□「かまを入れて刈り取ってください。地の穀物は全く実り、刈り取るべき時がきました」
雲の上に座している者は、そのかまを地に投げ入れる。すなわち、キリストがご自身天から下って来られ(cf.一テサロニケ4.16~17)、聖徒たちが御使たちによって集められる(cf.マタイ24.31)。
●天(第三の災いの中(ハルマゲドンの戦いの時))
獣とにせ預言者は、全能なる神の大いなる日に、戦いをすべく、王たちをハルマゲドンに招集する(cf.黙示録16.14~16)。しかし、獣もにせ預言者も捕らえられ、生きながら、硫黄の燃えている火の池に投げ込まれる(cf.黙示録19.20)。その時の、天での様子が示される。
もうひとりの御使が、天の聖所から出てくる。彼もまた鋭いかまを持っている。
さらに、もうひとりの御使で、火を支配する権威を持っている者が、祭壇から出てきて、鋭いかまを持つ御使にむかい、大声で言う。
□火を支配する御使□「その鋭いかまを地に入れて、地のぶどうのふさを刈り集めなさい。ぶどうの実がすでに熟しているから」
そこで、御使はそのかまを地に投げ入れて、地のぶどうを刈り集め、神の激しい怒りの大きな酒ぶねに投げ込む。
●地(第三の災いの中(ハルマゲドンの戦いの時))
地では、獣とにせ預言者の軍勢が敗れる(cf.ゼカリヤ14.12~13)。
そして、その酒ぶねが都の外で踏まれる。すると、血が酒ぶねから流れ出て、馬のくつわにとどくほどになり、一千六百丁にわたってひろがる(cf.黙示録19.17~18、マタイ24.28)。
ハルマゲドンの戦いが行われる場所は、エルサレムの外である。
火を支配する御使は、この後、地を焼くのである(cf.黙示録8.7~12、16.2~9)。