ホーム→黙示録註解→第10章 開かれた小さな巻物(ダニエル書)
第9章→(第10章朗読)→第11章 二人の証人(ヨハネとダニエル)と獣アバドンとの戦い
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●地(つづき、第二の災い(二人の預言者と獣との戦い))
もうひとりの強い御使が、雲に包まれて、天から降りて来る。
彼は、開かれた小さな巻物を手に持っている。これは、開かれたダニエル書である。
ダニエル書は封印されていたが(cf.ダニエル12.4、12.9)、今、開かれてヨハネに与えられる。
七つの雷が声を発したが、それは封印された。
□強い御使□「もう時がない。第七の御使が吹き鳴らすラッパの音がする時には、神がその僕、預言者たちにお告げになったとおり、神の奥義は成就される」
第七の御使がラッパを吹き鳴らすまでには、もう三年半しか残されていない。その間に、二人の預言者と獣アバドンとの戦いが行われなくてはならない。
□天の声□「さあ行って、海と地との上に立っている御使の手に開かれている巻物を、受け取りなさい」
ヨハネは、御使のもとに行って言う。
□ヨハネ□「その小さな巻物を下さい」
□強い御使□「取って、それを食べてしまいなさい。あなたの腹には苦いが、口には蜜のように甘い」
ヨハネがその小さな巻物を取って食べると、口には蜜のように甘かったが、腹が苦くなった。神の御言葉を食べることは口には甘かったが、その御言葉の内容は苦かったのである。すなわち、ヨハネに次のような声があった。
□天の声□「あなたは、もう一度、多くの民族、国民、国語、王たちについて、預言せねばならない」
ヨハネは、辛い仕事に召命されたのである。すなわち、四十二か月(三年半)の間、獣と戦うために神の二人の証人のうちの一人として立つよう召命されたのである(cf.黙示録11.3)。もう一人の証人として、ダニエルも終わりの日に立つように召命されたのであった(cf.ダニエル12.13)。彼らは四十二か月(三年半)の終わりに獣に殺されなければならない(cf.黙示録11.7)。