コスパのいい買い物の話

ああ,車はとてもコストが掛かる.実際,税金とか燃料代,修理代(運転の腕が悪ければ特に)ひっくるめると,東京に住んでる分には車よりタクシーを使ったほうが合理的だ.

ちょっとした旅行ならレンタカーで借りるのがいいだろう.ニュージーランドで借りたオーリスは元気だろうか,ちょっと気になる.

だれかを車に乗せるたびに,笑える雑談のコネタとして「(都会で車を持ってる)僕は大馬鹿者だよ」というのが僕の定番になりつつある.

コスパのいい買い物,コスパのいい物質ってなんだろうか.

自分でもなんでかはわからないが,自分は結構「物質であること」にこだわる人間だ.ソフトウェアだけのものより,ハードウェアを含んだものの方を作りたがる.そのくせに物は無くすわ興味なくなったらほったらかしにするわ 頭おかしいんじゃないかと自分で自分に嫌になる.だから大概のものは僕にとってコスパの悪いものに該当してしまう.

続いている趣味,写真だってそうで,いくら高いカメラを買ってきれいな写真とってもめんどくて共有しない,枚数多くて探す気力もおきない,実際必要なときになって「あんなことあったな,どこいったっけ」とハードディスクをひっくり返すのを繰り返している.友達に「あのときの写真頂戴」と言われてからそのSDカードが見つからないことに気づいたこともあった.

結局思い出に残らなかった体験に紐付いた写真,物質は資源として持っていても僕には検出されない.だから最近になって,アンドロイドスマートフォンやアイフォンを買って,写真をとり,自動でgoogle photoなりicloudなりに保存してもらうのが自分にとって良いことがわかった.現に僕のXperiaは,僕が何もしなくても「一年前こんな出来事がありました」とアルバムを提示し,思い出を思い出させる機能を持っている.これはコスパがいい.

そうそう,「思い出を思い出させる」「思い出を紐付ける」物質としてとてもおすすめなのが車だ.この車でどこどこに行ったとか,そうそうこの時は給油口開かなかったんだったとか,子供のときに乗った車は… とか,こいつの前の車は… とか.

車は家族みたいなものだ,と言ってた人がいたような気がするが,購入した車(中古とか新車とかそういうの関係なく)において,そのとおりだと思う.

車を購入したときはマジで血の気が引いた(買っていいのか俺,と自問自答しまくった)が,今では一番コスパの良い買い物だったと満足している.