入学希望の皆様へ

社会学科の学びの特色についてご説明します。

仲間と一緒に学ぶ

社会学科では、4年間一貫してゼミ教育を行います。グループ学習やゼミ活動を通じて、互いに学びあいます。1年時には、4月に新入生ガイダンスを行います。上級生の研究や学生生活の報告などを聞いて4年間を通じてステップアップしていく学びと生活のイメージをつかみましょう。また、上級生からアドバイスを受けながら、これから一緒に学ぶゼミの仲間と共に時間割を作成するなど大学生活をスムーズに進めるための導入を行います。 

英語で学ぶ

社会学科の一年生全員が必修で履修する「社会学基礎演習」(基礎ゼミ)では、今後大学で学ぶ上で必要となる様々なアカデミック・スキルを習得します。見開きページが「日本語 - 英語」で構成された「バイリンガル・テキスト」を使うことによって、英語が苦手な新入生も無理なく英語で専門的な内容を学ぶ基礎づくりができる仕組みになっています。さらに、希望者は英語で行われるゼミで学ぶこともできるカリキュラムになっています。 

バイリンガルテキストのサンプル 

総体的に学ぶ

①演習(ゼミ)、②理論の修得、③調査法の修得と実習、④さまざまな専門領域、⑤地理学とのコラボレーション という、5つの柱を中心として段階的な学びを促します。基礎から応用まで積み上げていく充実したカリキュラム構成です。  


学びの集大成

学科で学んだことの集大成として、4年次には全員が卒業論文(卒業研究)に取り組みます。卒業論文・卒業研究を完成させる過程で、自分でものを考え、自分の言葉で意見を表明できるスキルの習得を目指します。  

卒業論文・卒業研究の例(過去に提出された卒業論文の一部のタイトルです) 

【地域社会学領域】

「東北出身者の進路選択――東日本大震災がもたらしたもの」

「どのようにしてニュータウンは買物難民問題を引き起こすのか――千葉県茂原市緑ヶ丘を事例として」

【家族社会学領域】

「父親はどのようにイクメンになるのか―子育てパパブログのテキスト分析」

「若者の恋愛離れはなぜ起きているのか?―東洋大学生の調査から見る」

【環境社会学領域】

「エコツーリズムは飯能市に何をもたらしたか――中心市街地と山間地域から見るまちの変化」

「地球温暖化政策の原動力――環境先進国ドイツからの示唆」

【教育社会学領域】

「学力格差をなくすために学校ができることについて ―結果の平等と機会の平等から学力格差を考える―」

「子どもの貧困を招く要因と世代継承の克服」

【労働社会学領域】

「野球選手のキャリア展開に見るスポーツ選手のキャリア形成――ウィークタイズ理論は有効か」

「親が娘に与える影響と女性の進路選択 ―現状と親の認識のギャップがもたらすもの―」

【国際社会学領域】

「開発途上国における女子の初等教育就学を妨げる影響要因に関する一考察――サブサハラ以南アフリカを対象とした計量分析」

「災害時の多文化共生に向けたコミュニティ防災の機能に関する考察――ソーシャル・キャピタルの働きに注目した災害事例分析」

【理論社会学領域】

「現代社会における正当化型自己責任論の批判的検討」

「情報化社会におけるプライバシー問題の理論社会学的考察」

【地理学領域】

「ふるさと納税は地域活性化にどう関わってくるべきか ―富山県氷見市の事例を踏まえて―」

「ふるさと新潟県妙高市長沢地区の存続 ―今必要なこととは―」

【犯罪社会学領域】

「外国人による犯罪行為の何が問題か?――文化葛藤からみる日本の法廷文化の検証」

「『児童虐待』における被告人と被害者の関係性――レトリック分析による事実の構築に着目して」

【福祉社会学領域】

「『経済的困難』へのアプローチ:ソーシャル・ビジネスの可能性」

「芸術文化と行政による助成の関係性:あいちトリエンナーレ2019の事例から」