公認心理師について

1.公認心理師とは

公認心理師は、心理学の専門職の国家資格です。保健医療・福祉・教育・司法・犯罪・産業・労働といった分野において、心理学に関する専門的知識及び技術をもって人々の心の健康の支援を行います。2017年に施行された公認心理師法によって国家資格として定められました。


2.公認心理師になるには

国家試験に合格することで、公認心理師の資格を取得できます。

この国家試験の受験資格を得るためには、まず大学(学部)において所定の科目の単位を取得し卒業します。さらに、以下のA) B) いずれかを満たすことが必要です。

A)公認心理師養成に対応している大学院で所定の科目の単位を取得し修了すること。

B)指定された施設で数年間の実務経験を積むこと。

※ 大半の人がA)のルートによって国家試験の受験資格を得ています。

※ B)のルートは、国で認められた公務員職の試験合格が必要です。

※ 本学大学院の社会学研究科社会心理学専攻は、公認心理師養成に対応していません。


 3.国家試験の受験資格に必要な要件(学部の段階で単位取得が必要な科目)

公認心理師試験の受験資格を取得するための要件のひとつとして、大学(学部)において単位を取得する必要のある25科目が指定されています。東洋大学社会学部社会心理学科では、所定の25 科目をすべてカリキュラムのなかで整えています。公認心理師資格対応科目の一覧は、「学修にあたって」の該当ページをご覧ください。(参照:当ページ「5.関連リンク」)


4.心理演習・心理実習について

東洋大学社会学部社会心理学科では、「心理演習(3年次)」と「心理実習(4年次)」の受講要件を以下のとおり設定しています。 


「心理演習(3年次)」の受講要件:

① 履修希望アンケートにおいて、「心理演習」の履修を希望する旨を回答済みであること。

② 履修可能な定員を超える希望者があった場合は、公認心理師資格対応科目のうち単位取得済み科目の単位数およびGPAに基づき、選抜を行う。

③ 定員数や選抜のしかた等の詳細は、ガイダンスや配布資料により説明する。


「心理実習(4年次)」の受講要件:

① 公認心理師資格対応科目25科目のうち、「心理実習」以外の24科目すべてについて、3年次末までに履修し単位を取得していることが望ましい。

② 上記①の24科目のうち、「心理演習」を含む20科目以上を3年次末までに履修し単位を取得していることを必須とする。

③ 履修希望アンケートにおいて、「心理実習」の履修を希望する旨を回答し、公認心理師となることの志望理由書を提出済みであること。

④ 履修可能な定員を超える希望者があった場合は、公認心理師資格対応科目のうち単位取得済み科目の単位数およびGPAに基づき、選抜を行う。

⑤ 定員数や選抜のしかた等の詳細は、ガイダンスや配布資料により説明する。


 「心理演習」「心理実習」の注意事項:

※ 受講要件に指定されている科目数が多いため、1年次から計画的に公認心理師資格対応科目を履修することを推奨します。(参照:図1)

※ 「心理演習」の履修希望アンケートは2年次の秋学期(1月ごろ)、「心理実習」の履修希望アンケートは3年次の秋学期(12月ごろ)に実施されます。アンケート実施に関する学科からのお知らせによく注意して、定められた期間内に回答してください。

※ 「心理演習」「心理実習」を履修する人は、「社会心理学演習Ⅱ(3年次)」「社会心理学演習Ⅲ(4年次)」において指定された教員のゼミに所属します。また、原則として「卒業論文(4年次)」に取り組みます。

※ 「心理実習」を履修する場合は、別途、実習費を納入することが必要となります。原則として、途中で履修を中止した場合や単位を取得できなかった場合でも、納入した実習費は返還されません。


図1.計画的な履修のすすめ

5.関連リンク

学修にあたって 社会心理学科 公認心理師(国家資格)

厚生労働省 公認心理師

一般財団法人日本心理研修センター 公認心理師試験


(このページの情報は2024年4月時点のものです。今後、変更になる可能性があります。)