留学・海外便り(イギリス編:2014年度)

世界を歩く・学ぶ・識る

「イギリス留学」

稲葉香那(3年生・松本ゼミ)

留学生活を振り返ると、言語面のみならず生活面においての変化から得られるものが大きかったです。寮での共同生活は戸惑うことも多くありましたが、現地の学生との交流を通して色々と学ぶことが出来ました。当初は自分の単語力に自信がなく、発言を控え目にしてしまう傾向にありました。しかし徐々にスピーキングは自信を持つことが会得の糸口であることに気付き、友人たちと積極的に交流することでテンポ良い会話をスムーズに熟すことが出来るようになりました。イギリスは多文化国家であるため、色々な国の人々に出会う機会が多くあります。その為、日常会話の中で世界情勢や宗教などが話題にあがることが多く、各々の目線で語られる内容はとても興味深いものでした。

イギリス3以前から宗教については関心があり、キリスト教においての知識には自信がありました。しかし留学中最も苦労した授業は「キリスト教の歴史」でした。私の知識は全て和訳されたものであることが大きな原因であり、既知の内容も再び英訳してインプットしなければならず、当然のことながら言語の違いを痛感した出来事でした。

また、滞在中特に印象的だったのは現地の人々の抱く日本のイメージです。未だに「侍」など古典的なイメージを口にする人は少数ながらいるものの、アニメやゲームからの知識で日本語の単語や歴史に詳しい人が多く、日本への興味関心がひと昔前に比べとても高く感じました。日本を「テクノロジーの高い国」と表現する人が多く、これらの産業の影響力を目の当たりにしました。