社会心理学科

教育目標

現代社会における様々な問題を「心」の観点から捉えて理解し、解決策を創造的に考えていく力を養います。現代社会における心のあり方について科学的な方法で研究し、よりよい社会へ向けて方策を提案できる専門家を育成します。

概要

現代的な問題の本質を解明し、解決する糸口を見出すには、個人と社会とを切り離して分析する方法では不十分であるといえます。そのために、人を「社会的な存在」であると捉え、人間が社会的状況の中でどう考え、感じ、行動し、成長するのか、また、人間関係や社会現象の中にどのような心理学的問題を見出すことができるかを科学的な方法で研究します。

社会心理学的な学習方法として、実験や社会調査、データ分析を通じて人間の行動の法則性を明らかにしていきます。講義においては、社会のなかにおける人間の心理を検討する多彩な科目を揃えています。講義科目はほとんどが半期完結ですから、自分の学習プランに応じて柔軟に履修できます。それらの学びを体系化する主体的な学習の場として、1年次から4年次まで、演習(ゼミナール)を開設しています。

特色

1年次から実施されるゼミナールは、様々な分野のテーマで開講され、学生が自らの関心から出発して問題について考え、解決していく力を伸ばすことをサポートします。

心理学において実験は重要な研究法です。実験を行うことで、「人はどのような状況でどのような行動をするのか」を調べることができます。社会心理学科には専用の実験室があり、「実験演習」の授業や卒業論文のために利用できます。

また、TOYO社会心理コミュニティという活動に継続して取り組んでいます。学年を超えた縦のつながりを築くことを目的としており、随時、「縦会」と呼ばれる在校生と卒業生との交流会も実施しています。縦会は学生たちにとって職業や就職について情報を交換する場であるだけでなく、就職活動や大学院進学に関する悩みを相談したり、進路決定のアドバイスを受けたりできる、貴重な機会となっています。