第5回新産業酵母研究会講演会

第5回新産業酵母研究会講演会

The Meeting for Industrial Non-Conventional Yeasts (MINCY)

日時:平成25年5月24日(金)(13:30から)

会場:東京大学農学部 生命科学研究科キャンパス内

フードサイエンス棟 中島董一郎記念ホール

          文京区弥生1-1-1  

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●交通アクセス

東京メトロ 南北線東大前駅下車 徒歩7分

あるいは千代田線根津駅下車 徒歩10分

プログラム

13:30~14:30

生分解性プラスチック(PHBH)の工業化を目指して-Candida maltosaの可能性

松本 圭司 (株)カネカGP事業開発部

微生物ポリエステルはバイオマスプラスチックかつ生分解性プラスチックであり、様々な用途への適用が期待されている。Aeromonas caviaeの生産する共重合ポリエステルP(3HB-co-3HH)(PHBH)は、共重合比率により硬質から軟質の物性を示す。PHBHの工業化を目指し、C. maltosaを宿主とした工業用生産株の育種を試みた。

14:30~15:30

水圏に生息する天然酵母の単離―バイオエタノール生産と酸性水アルカリ化への応用

浦野 直人   東京海洋大学大学院海洋科学技術研究科

水圏(海、河川、湖沼、排水路など)には、その環境に適応した様々な酵母が生息しており、私達はそれらを単離し有効利用する研究を行っている。ここでは、(1)海洋由来酵母による海藻・外来水草からのバイオエタノール生産、(2)強酸性河川由来酵母による酸性水アルカリ化、の二つの研究を紹介する。

15:30~15:45         休憩

『MINCYサロン』

15:45~16:15

森の虫に有用酵母の故郷を見つける

遠藤 力也  (独)理化学研究所バイオリソースセンター

n-アルカンを資化するほか、高いリパーゼ活性・プロテアーゼ活性を有し、応用利用の期待される酵母Yarrowia lipolytica。本種とその近縁な酵母たちは、実は森に棲む虫と仲が良かった…。思わぬところから発見された酵母群と、謎に満ちたその生態に迫る。

16:15~16:45

桜花由来の野生酵母のスクリーニングと食品への応用

岩本 敏央 栃木県立栃木農業高等学校 食品化学科

本校では5000本の桜が咲き誇る太平山麓に位置しており、毎年県内外から多くの観光客で賑わう。そこで、地元産業の活性化のため桜花由来の野生酵母を分離し、パンや清酒に適する株のスクリーニングに挑戦。実用化に成功し、桜酵母のパンや清酒が販売された。

 

16:45~17:00 総会

17:15~19:00 意見交換会(東京大学農学部生協食堂)

講演会参加費 [会員無料/非会員 一般2000円・学生1000円 (当日会員登録された方は無料)]・意見交換会 参加費:2000円

申し込み期限 2013年5月22日(水)(事前にメールにて参加申し込みして頂きたくお願いします)

*意見交換会の準備等もありますので、可能な限り5月15日までにご連絡いただけますと、大変助かります。

連絡先:(独)農業環境技術研究所 北本宏子・渡部貴志 

mincy-ml@ml.affrc.go.jp

電話 029-838-8355