研究不正の監視

研究論文のretraction(論文撤回)の周辺の情報をリアルタイムで報道するブログです。国内では全く報道されていない事例で、ここでは当事者への取材等も含め詳細に記事にされているケースもあります。週末に配信される短信リンク集(Weekend reads)にも興味深い記事を見つけることができます。

撤回論文のデータベース:2018年10月に公開されています。公開を報告する記事。公開に合わせてScience誌に掲載されたデータベースを用いた分析の記事

疑義のある研究論文についてオープンにディスカッションする場として開設されましたが、匿名化とともに不正論文の告発事例が急増しています。米国では既に一定の地位を占めており、ブラウザ用のアドオン(PubPeerに取り上げられた論文が、閲覧したwebページに引用されていると告知する)なども提供されています。疑いの生じた論文の責任著者が登場して反論、釈明するケースもしばしば見られます。2015年8月に設立者が明らかにされています(Science記事)。Bik博士も実名で多数の疑義を指摘しています。

ハンドルネーム11jigenによる論文不正の告発サイトです。既に研究不正が認定されたものもありますが、一方で調査中、あるいは不明の案件も掲載されています。不正論文では具体的にどのような操作が行われているのか、実例から学ぶことができます。ネットでは匿名ですが、研究機関への告発は実名で行われています。

研究者倫理—白楽ロックビルのバイオ政治学

研究不正問題のみならず、生命科学をとりまく社会的な側面について長年発信を続けてきた白楽ロックビル氏のブログです。記事の量はかなりのもので、具体的な個々の事例についても知ることができます。白楽ロックビル氏の見解も付記されており、興味深いです。研究者の事件一覧(日本)のリストはwebで公開されているものとしては一番充実しています。ハラスメント事件も収載されるようになったことに伴い、「研究倫理」から「研究者倫理」に看板が変わりました。

LP-examというソフトウェアによって画像解析を行い、不自然な箇所を特定できることが紹介されています。オンラインで検証することができます。

生命科学および医学研究を対象としたブログ。分子生物学者からジャーナリストに転身したLeonid Schneiderによって運営されています。研究不正に対する極めて辛辣な論評が多いです。

微生物学者であるElisabeth Bikによる研究公正をテーマにしたブログ。Bikは"Eagle Eyes"と評される観察力で、数々の研究論文の画像不正を指摘し、またその調査をもとにした論文を発表しています。