OLED・有機EL
本サイトではOLEDを使用して、ステータス表示等を行っています(ココとココ)。
有機物
有機EL, OLEDと呼ばれる光素子ですが、有機物とは炭素Cを含む化合物のことです。逆に炭素Cを含まない化合物を無機化合物
と呼びます。有機物はドイツのウェーラーによって1828年に発見されました。それまでは、有機物は生物内にしか存在しないもの
と考えられていました。現在では、有機化合物の生成はプラスティックをはじめ様々ところで使用されています。
有機物は炭素を含むために燃えやすい考えられます。
無機物
無機物は炭素を含まないもとなります。水、ガラス、鉄、アルミニウムなどがあります。炭素を含まないので、燃焼しても二酸化炭素などは発生しないことになります。無機化合物は有機化合物の共有結合と異なり、イオン結合となります。
従って、電解質の特徴をもっています。日常的には、セラミック製品、コップ、フォークなどがあります。
プラスティックの合成方法
代表的な有機物であるプラスティックの合成は比較的簡単にできる。尿素とホルムアルデヒドを結合さると、プラスティックが
合成される。ホルマリンに尿素を加え、よくかき混ぜる、その後、濃硫酸を加え両者を化学反応させる、その後放置することに
より、プラスティックが生成される。このように非常に簡単にできるので、世の中にはたくさんのプラスティック製品が存在する。
有機ELの合成
プラスティック合成とは異なり、まず、発光材料の選定から初めなくてはならず、有力なものとして、イリジウムとフェニルビリジン
を加熱することにより合成を行う。ただ、上記のプラスティックとは異なり、熱を加えたとしてもそう簡単には有機ELは合成されない。
材料の30%しか合成されないという報告もある。このように、いかに効率よく合成できるかの方法の発見が今後の課題となっている。
有機EL
有機ELのELはElectro Luminescenceの略です。有機化合物に電圧を加えると発光現象が起きます。これは、電圧を加えること
により、有機化合物の分子が電気エネルギーによって励起され、励起状態から元の状態に戻ったときに発生するエネルギーの
差によって、発光します。この技術は1987年米コダック社の研究により、基礎が発見されました。
メリット・デメリット
OLEDのLCDに対するメリットデメリットを考えてみます。メリットとしては、小さくできる、消費電力を小さくできる、応答速度
が速い、コントラスト比が高い、視野角が広く偏光角の調整(コントラスト調整)が不要いなどの利点から、現在では高電圧が必要な
VFTD(蛍光表示菅)や大電流を消費するバックライト付きLCD表示器に代えて採用する例が増えてきています。
デメリットとしては、寿命が短い(LCDの約半分の10万時間程度)、製作コストがかかる、最高輝度がLCDに比べて低い、
長期間表示内容に変化がないと焼付きがおきる、大型化が困難などが欠点として挙げられましたが、近年の大型テレビ用途においては
これらの問題が大きく改善されつつあります。