CY8CKIT-059 PScC 5LP I/Oの3.3V化

ロジック電圧の問題について

米国では約10ドルと安価で高機能なCY8CKIT-059 PSoC 5LP Prototyping Kitですが、標準状態のままではI/Oの電圧が5V仕様なので、近年の低電圧デバイスが主流の時代では耐圧オーバーになってしまい、うっかり直結すると周辺デバイスを壊してしまう危険性があります。

双方向レベルコンバーター基板

秋月電子通商の販売ページから画像を引用)

このような電圧レベル変換I/Fを間に挟むことでロジックレベルの問題を回避できますが、この場合でも3.3Vの電源を別に用意する必要がある事に変わりありません、そこでVIO電圧を3.3V仕様に改造してしまう事で、3.3V電源の確保とロジック電圧レベル変換を一気に解決してしまうことにします。

電圧変換基板について

スイッチサイエンス製の高効率Buckコンバーター基板を使いましたが、

それほど消費電流も多くないので、この際 以下のようなシリーズレギュレーターの自作に挑戦するのも良いでしょう。

この可変電圧レギュレーターAZ1117は秋月電子通商で入手できます。

10個入りで300円と安く、分割抵抗の比を変更するだけで簡単に出力電圧を変更できるのもオススメ。

0.1uFのパスコンを省略すると発信気味となり、正しい電圧が出力されなくなるので、必ずパスコンをIC至近に付けてください。

CY8CKIT-059基板の改造

基板の裏側にある表面実装のジャンパー抵抗(R20)を取り外し、その代わりに5V→3.3V電源電圧変換基板を図のように接続します。

ハンダコテを2本用意して、抵抗の両端を同時に温めると簡単に外れます。

この改造によりI2Cバスの電圧やI/Oポートのロジック電圧は3.3V系になります。

またVDDIOピンは3.3V電源の出力ピンになります。

ROMプログラミングの際に電源電圧に対する警告が出ますが、問題なく書き込めるはずです。