Part3: (開発環境セットアップ編)

いまから二昔ほど前にザイリンクスのFPGAを使いだしたたころは、当時最新鋭のi386マシンでも

コンパイルかけたら処理が終わるまでに相当に待たされることも度々で、特にピン位置指定とか

しようものなら何度となく配線をチャレンジするのを待たなくてはならず、待ちきれずに諦めて

実行中のマシンを何度も放置して帰った記憶があります。

時代は変わって、当時のスパコン並みの処理能力が普通に使える時代になって状況は段違いの

状況になりました、私の自宅のパソコンも何度となく入れ替えを繰り返し現在はApple社のiMac

になってしまいました。 ご存知のようにQualtusの開発環境はwindowsがメインなので普通に

Mac OS-Xしか動かない環境ではFPGAの開発もままなりません、が しかし前述のとうり有り

余るCPUパワーの使い道のひとつに「OSエミュレーター」があります、古くはVirtual-PCとか

Real-PC、最近ではFusion(VM-Ware)とかの仮想マシン上でwindowsを実行する訳です。

私の家iMac上ではParallesを導入し、その上でWindows Home Sever 2011を走らせているので

この環境上にインストールを試みることにします。

Qualtus導入の前にエミュレーター上で動くWindowsがどの程度のパフォーマンスなのかチェックして

みましょう。 残念ながらwindows Home Sever 2011にはWindows7/8にあるパフォーマンス

インデックス計測の機能がありません(これはWHS2011の数少ないWidows7との相違点のひとつです)

そこで現在フリーで試せるWindow8評価版の仮想マシンを構築しCPUコアを2個割り振って

パフォーマンスインデックス値を測ってみました。

最低のスコアなのがグラフィクスで6.0でした。 最速のネイティブマシンにはかないませんが

意外や安物ノートPC顔負けのパフォーマンスのようなので安心して使うことができそうです。

ちなみに、我が家で使っているiMacは27インチCore i5 (Quad Core 3.1GHz, RAM16GB)です

意気揚々とインストールを始めます、約2.5ギガもある最新版のQualtusのファイルを落として

Macの中の仮想マシンにインストール・・・

なかなか順調と思いつつDE0を接続すると検出されたので手動でドライバーの置き場所を知らせると

ドライバー登録も無事終わったので、早速CD-ROMに入っている

「コントロールパネル」という添付アプリを起動しようとしたら「DLLがないので起動できません」

とエラーが出てしまった・・・

このようにちゃんとParrallelsからもWHSのデバイスマネージャーから登録されてるのが

見えるし、WHSのデバイスマネージャーにも問題なく登録されているのが見えるのに、

Quartusを起動してDE0を接続してもUSB-BLASTERがTool >> Programmer メニューの

先から見えないので接続することができません。

足りないファイル等をネットで探してくるにもチト眠い時間だったので、方針を変更して

DE0に付属のDVD-ROMをインストールすることにしました、30分ほど放置して風呂

から上がってくるとインストールは終了し、デスクトップに以下の3つのショートカット

ができていました。

  • Quartus II 9.0 Web Edition
  • Nios II 9.0 IDE
  • ModelSim-Altera 6.4a (Quartus II 9.0) Starter Edition

今度は大丈夫のようです、さっそく「DE0_ControlPanel.exe」アプリを起動すると

無事すべての機能が正常に動作しているのが確認できました。

7セグLED点灯テストの様子

折りをみてQuartusは最新版にアップデートすることにし、とりあえず学習スタートすることにします。

追記:

webで調べてみたところ、最新版でUSBブラスターが見えなくなるという障害はWindows7の64bit版で生じる既知の障害らしく、

Quartus II Stand-Alone Programmerを追加インストールすることで解消できるとの記載がありました。