Tools
ここでは電子工作に必要な豆知識を記述していきます。
必要な工具類について
ハンダこて
安いものでもいいので、とりあえず一本は持っておきましょう、 熱くて危険なのでコテ台もぜひ。
モノタロウの販売ページより画像を引用
使用するハンダは0.6mmぐらいの細いものと1.2mm程度の太いものの両方を持っていると細かい作業も楽チンです
コテ先が酸化してしまう前にコテ台付属の含水スポンジか水に浸けたティシュでクリーニングしながら作業しましょう。
特にSMD部品にチャレンジする方は太さやコテ先の形状が異なる半田コテを2本用意されることをお勧めします。
部品サイズに合わせてコテを選べますし、チップ抵抗などを外す際には両手にコテを持って一度に部品の両端を温めると難なく外せます。
融点が高い無鉛ハンダを使う機会があるのなら温度調節ができるコテを選んだ方が良いでしょう。
ニッパー
モノタロウの販売ページより画像を引用
部品の足を切ったり、配線の被覆を剥いたりするのに多用するので電子工作には必須な工具の一つです。
電子工作には小さくて先の細い精密ニッパーが向いています、例えば壊れたICを基板から外す際にピンの間から足をカットできると基板のランドを痛める事なく外せる事が多いので重宝します。
ラジオペンチ
モノタロウの販売ページより画像を引用
部品の足を曲げたり、ハンダつけの時に熱いので部品を持ったり、ピンセット代わりに細かいところにアクセスしたり、硬い単線をフォーミングしたり、ビスとナットを留める時のナット押さえにも活躍します。
ピンセット
amazonの販売ページより画像を引用
チップ部品を扱う際には欠かせない工具です、その際できれば着磁しにくい物を選ぶと良いでしょう。 理由はチップ部品がピンセット先にまとわりつくと極めて作業がやりづらくなるからです、ハンダが付着せず、帯磁しにくい高純度ステンレスのものがお勧め。
プラスドライバー
まずは一般的なM3のネジを締められる大きさのものを揃えましょう。
ルーペ
モノタロウの販売ページより引用
視力にもよりますが、1.0mm x 0.5mmサイズの部品がうまくハンダ付けできているかどうか等の判断は裸眼では難しいと思います、ICのマーキングなどを判読するのにも重宝するのでぜひ用意しておきましょう。 5倍〜10倍のものを用意しておけば作業後の仕上がり確認等には十分だとおもいます。
あると便利なもの
サンバイザ型ルーペ
秋月電子の販売ページより引用
電子回路を動かすにはともかく電源が必要です、乾電池やモバイルバッテリーでもある程度は楽しめますが、不経済だし何よりも安定して長時間動作させるのが困難です。
ここでは本格的な安定化電源までは必要ないのでACアプターで済ませてしまいます。 ロジック系メインであればDC5VとDC3.3Vのものの2種類を持っていれば十分でしょう。
ブレッドボードにDCジャックを挿して安定化出力を持ったACアダプタを接続すれば立派に安定化電源の役目を果たしてくれます。
もし、オペアンプなどのアナログ回路をメインでやる場合には±5Vや±12Vとかのトラッキング電源を用意した方が良いでしょう。
ハンダ吸い取り器
秋月電子の販売ページより引用
それこそ千円しない手動式から数万円もする電動式でピンからキリまで色々とありますが、基板からリード(挿入)部品を外したりする際に基板のパターンを剥がしてしまったりして基板を痛めてしまわないためには必須と言っていいアイテムです。 手動ポンプ式のものでも片面基板であれば十分です、しかしハンダこてと手動式吸い取り器だけでスルホール基板からDIP-ICなどの挿入部品を外すには熟練を要します。
そのため、両面スルホール基板から部品を外す機会が結構あるのであればコテと吸い取り器が一体となったコレがお勧めです。
もちろん日常的に基板に部品を付けたり外したりの部品交換作業が頻繁な方は迷わず電動ポンプ式を購入すべきでしょう。
調整用ドライバー
モノタロウの販売ページより画像を引用
実は電子工作でマイナスドライバーを使用する機会はネジを締めるよりも半固定ボリュームを調整したり、トリマーコンデンサーやコアを回したりする事の方が多いのです。
そのためのセラミックやプラスチックなどの絶縁体でできたドライバーがあります、それらは脆いので壊さないように使用には細心の注意が必要です、もちろん通常のネジを締めるのには使えません!
イソプロピルアルコール
糸ハンダの芯にある活性ロジンやフラックス(松ヤニをアルコールで溶いたもの)の汚れを溶かして落としたり、油分が付着してハンダ付けがやりにくくなったものをクリーニングするのにも重宝します、99%のものを調剤薬局等で購入するのが安価でお勧めです。