Concord では、コーパスで文字列を検索して、見つかった結果を KWIC 形式で表示します。KWIC 形式とは、検索語にマッチした文字列 (キーワード) を中央に、その左右には前後のコンテクストを表示して、検索語が文脈中でどのように使われているかを確認できるように表示する形式です。
Concord では、左上のテキストボックスに検索したい文字列を入力し、検索ボタンをクリックして検索を開始します。検索のオプションについては、CasualConc での文字列検索を参照してください。
シンプルモードでは、ファイルモードであれば、ファイルビューのファイルリストのすべてのファイル、テキストモードであれば左右のテキストエリアのテキストが検索対象になります。
範囲はキーワードの左右の文脈の文字数で、リストから選びます。変更はリアルタイムでテーブルでの結果に反映されます。
並べ替えは、デフォルトではあらかじめ用意されたプリセットから使いたいものを選びます。L は左側の文脈 R は右側の文脈で、小さい方 (L1/R1) から数字が大きくなるにつれキーワードから離れた位置の単語を指します。デフォルトの R1-R2-R3 は、右側 1 つ目の単語、右側 2 つ目の単語、右側 3 つ目の単語の順で並べ替えます。
プリセットのリストには、項目を追加することができます。設定の Concord にある並べ替えでプリセットボタンをクリックすると並べ替えプリセットパネルが表示されるので、テーブル下の並べ替える要素を選んで追加ボタンで追加します。NA は、何も選ばないという意味です。したの例では、左から、CDN、FN、POS が選ばれているので、この下に説明があるように、コーパス・データベース名、ファイル名、キーワードの出現順で並べ替えられます。
並べ替え選択にチェックを入れると、1 番目から 4 番目まで、並べ替えに使う要素を指定できます。次の 4 つは特殊な要素です。
FN - ファイル名を並べ替えに使います。
POS - ファイルの先頭からのキーワードの出現順 (POSition) で並べ替えます。ファイル名との組み合わせで、ファイルごとにキーワードが出現する順番で並べ替えることができるようになります。
CDN - コーパス・データベース名を並べ替えに使います。
SL - 文脈の範囲で指定した文脈の長さを並べ替えに使います。段落であれば、段落の文字数、ファイルであれば、ファイルの文字数の順に並べ替えられます。想定しているのは、文ごとに改行されているテキストで、文の長さの順で並べ替えるような場合です (SL は Sentence Length の略です)。GrammarDB モードで使うためのオプションとして追加しました。
右上のコンテクストにチェックが入っていると、テーブルで選んだ結果のさらに広いコンテクストがしたのコンテクストビューに表示されます。ファイルモードでは選択された結果が含まれるファイルのテキストすべて、データベースモードでは、前後のある程度の文脈が表示されます。