レギュラー - ファイルモードは、CasualConc の基本モードです。初回起動時は、このモードで立ち上がります。
このモードでは、ファイルをコーパスと呼ぶグループごとに管理します。また、複数のグループをまとめて、プロジェクトやコーパスの種類などで分けて管理できます。
ファイルビューでは、4 つのエリアがあります。
右上 - 追加ファイルリスト:コーパスに追加するファイルを一時的に登録するリストです。追加ボタンをクリックしてファイルやフォルダを選ぶか、ファイルもしくはコーパスファイルが含まれるフォルダを直接ドラッグ&ドロップしてファイルを追加します。
右下 - プレビューエリア:ファイルプレビューもしくはプレビューにチェックが入っていると、追加ファイルリストもしくはコーパスファイルリストで選んだファイルの中身を表示します。
左上 - コーパスリスト:ファイルをグループとしてまとめたコーパスのリストです。分析に使うコーパスは、このリストのチェックボックスにチェックを入れます。表示されるコーパスのリストは、このテーブルの上にあるボタンで選ばれたリストです。
左下 - コーパスファイルリスト:ファイルリストを表示にチェックを入れて左上のテーブルでコーパスを選ぶと、そのコーパスに含まれるファイルのリストが表示されます。移動したりして見つからないファイルやコーパスから削除したいファイルをリストから削除することができます。
コーパスを作成一番簡単な方法は、左上のコーパスリストテーブルにコーパスファイルを含むフォルダをドラッグ&ドロップする方法です。複数のフォルダをドラッグ&ドロップすると、それぞれがコーパスとして認識されます。それぞれのコーパスに含まれるファイルは、扱うファイル形式の指定で指定したファイル形式のもののみになります。
以下の例のように 4 つのフォルダをドラッグ&ドロップすると、このページの最初のスクリーンショットのように 4 つのコーパスがリストに登録されます。
これ以外にも、右上の追加ファイルリストに追加ボタンを押してフォルダ・ファイルを選ぶか、フォルダ・ファイルをドラッグ&ドロップして登録し、左上のコーパスリストテーブルの右下にある新規ボタンを押すと、コーパスに名前をつけてどのようにコーパスを作るかのオプションが表示されます。コーパスリスト上にすでに同じ名前のコーパスがあると変更を求められます。
上部のポップアップボタンにある選択肢は、追加ファイルリスト上のファイルをどのようにコーパスに分けるかを指定するものです。
単一グループ
指定した名前のコーパスが作成され、すべてのファイルがそのコーパスに含まれます。
親ディレクトリ名
リストのファイルの親ディレクトリ (ファイルが入っているフォルダ) ごとにそれぞれの名前でコーパスが作成され、それぞれのフォルダに入っているファイルがそれぞれのコーパスに含まれます。
例えば、リストのファイルは、/[year]/[month]/ という形で、年毎 (2025, 2024, ...) の名前のフォルダの中に月毎 (01, 02, 03, ...) の名前のフォルダが入った構造になっているとします。これらは、それぞれさらに複数の異なる親フォルダ (雑誌 A、雑誌 B) に入っているとします。
このようなファイル群で親ディレクトリ名を選んでコーパスを作成すると、月毎のフォルダ名 (01, 02, 03, ... ) でコーパスが作成され、それぞれのコーパスには、それぞれの月の雑誌 A と 雑誌 B のすべての年の記事のファイルが含まれることになります。
親の親ディレクトリ名
リストのファイルの親ディレクトリのさらに親ディレクトリ (ファイルが入っているフォルダのもう 1 階層上のフォルダ) ごとにそれぞれの名前でコーパスが作成され、そのフォルダに入っているすべてのファイルがそれぞれのコーパスに含まれます。
例えば、上と同様に、例えば、リストのファイルは、/[year]/[month]/ という形で、年毎 (2025, 2024, ...) の名前のフォルダの中に月毎 (01, 02, 03, ...) の名前のフォルダが入った構造になっているとします。これらは、それぞれさらに複数の異なる親フォルダ (雑誌 A、雑誌 B) に入っているとします。
このようなファイル群で親の親ディレクトリ名を選んでコーパスを作成すると、年毎の名前でコーパスが作成され、それぞれのコーパスには、それぞれの年の雑誌 A と雑誌 B のすべての月の記事が含まれることになります。
タグ情報
指定したタグ名の部分のテキストの情報を利用してコーパスを作成し、同じ情報を持つファイルがそれぞれに含まれます。<tag> ... </tag> という属性のない XML タイプのタグを想定しているので、属性付きのタグを利用する場合は、下の XPath を選択してください。
例えば、<jn>Applied Linguistics</jn> などのように <jn>...</jn> に囲まれた部分に雑誌名が記録されている場合、jn をタグに指定すると、Applied Linguistics などの雑誌名ごとにコーパスが作成され、その雑誌名が記録されているファイルがそれぞれのコーパスに登録されます。タグがない場合や情報が空欄などの場合は、そのファイルは無視されます。
XPath
指定した XPath の要素で得られた情報ごとにコーパスを作成し、その情報を持つファイルがそれぞれのコーパスに含まれます。
コーパスをグループとして管理するには、コーパスリストテーブルの上にある、コーパスグループのボタンで選びます。初期状態では default というグループが用意されています。ボタン右にあるリストを管理ボタンをクリックして、コーパスグループの追加や削除を行います。
コーパスグループ管理パネルが開いたら、パネル下部のテキストボックスにコーパスグループ名を入力し追加をクリックします。
コーパスはコーパスグループの間を移動させたり、別のコーパスグループへコピーしたりできます。移動もしくはコピーしたいコーパスを選んで、コンテクストメニューから、移動させるもしくはコピーするコーパスグループを選びます。
左下のコーパスファイルリストテーブルの左上にあるファイルリストを表示にチェックを入れて、コーパスリストテーブルでコーパスを選ぶと、コーパスファイルリストにそのコーパスに含まれるファイルが表示されます。
また、コーパスファイルリストテーブル右上のファイルプレビューにチェックを入れて、コーパスファイルリストテーブルに表示されているファイルを選ぶと、その中身を確認できます。
また、ヘッダタグを利用することで、このコーパスファイルリストから、特定のファイルを抽出できる機能もついています。それについては、ヘッダタグを利用したサブコーパス作成で詳しく説明します。