杖道の礼法
立礼と座礼があり、立礼には三種類あります。
立礼
上座への礼
国旗、神前、道場正面、師範など、上座への礼。自然体から上体を静かに約30度前に傾け、相手への敬意を示します。
相互の礼
修業者相互の礼。自然体から相手に注目しつつ上体を静かに約15度前に傾け、相手への敬意を示します。
道場出入の礼
入場の際は入り口前で立ち止まり、道場正面に対して上座への礼を行います。退場の際は出口前で立ち止まり、同じく上座への礼を行います。なおこの礼は、「上座への礼」とまとめて解説されることがあります。
いずれも打太刀は太刀を右手提刀、仕杖は立杖または提杖で行います。
座礼
道場中央下座で、約三歩の距離で向かい合って正座します。打太刀は鍔を右膝頭の線にそろえ、刃を内側にします。仕杖は杖の中心部を右体側中央に拳一握り離して置きます。姿勢を正し、おもむろに両手を同時に膝の前に八の字形に上体を曲げて行い、礼が終わったらおもむろに両手を元に戻します。
正座は「左座右起」。左足を約半歩退き、左膝、右膝の順について座ります。立ち上がりは逆に、右足、左足の順です。