『日本武術神妙記』

『日本武術神妙記』は、『大菩薩峠』で有名な中里介山の手による、日本古来の武術家の逸話集です。逸話集だけに、必ずしも歴史的事実とは言えない内容を含んでいるとされますが、これほど多くの武術家を網羅した記述はほかに例が無く、あまたある剣豪小説の種本とも言われます。

出版は昭和8年が初版ですから、それほど古い文体ではないですが、それでも今日から見れば読みにくさは免れないので、現代日本語訳を試みることにしました。なお原文は、こちらのサイトがテキストデータ化の労をとっておられるので、興味のある方はご参照下さい。

昭和8年初版本。サイト管理人の実家を整理中に発見。

「早川氏図書部」の蔵書印がある。

なお現代文に置き換えるに当たっては、可能な限り

    1. 旧仮名遣いを改める。

    2. 旧字体を改める。

    3. 難読漢字をひらがなに開く、または同義の易しい漢字に改める。

    4. 句読点を改める。

のみとすることを原則とし、これらのみではもはや意味が通らない場合に限って、現代語に置き換えることにしました。

またテクストについては、上記サイトのデータをお借りし、不審な点は手元の版本と参照しつつ、適宜改めることにしました。

また注記については本文に挿入せず、リンクもしくは脚注で記すのみとしました。

データをお借りした武術神妙会様には、この場にて御礼申し上げます。