杖道用語辞典 し
しうちこうたい(仕打交代)
仕杖と打太刀が、互いの武具を交換することで、役割を交代すること。
しかい(四戒)
武道で戒められる、恐れ・疑い・驚き・惑いの4つを言う。
ししん(止心)
ある事柄に心を止め、注意を奪われて、必要な事柄に注意できないこと。
しゃめん(斜面)
全剣連杖道形四本目。正面に切りかかってくる太刀を、体を右にかわして横面=霞を逆手打ちし、さらに返し突きする技。
じょう(杖)
杖道の主武具の一つ。全剣連ではその規格を、長さ128センチ、直径2.4センチ、材質は白樫、形状は丸棒と定めている。
じょうだんのかまえ(上段の構え)
太刀の構え方の1つ。剣先は約45度後ろ上方に向ける。
じょうどう(杖道)
杖を主武具とする武道。当会のように、神道夢想流杖術をもとに、全日本剣道連盟が制定した基本技・制定形を修練する流派と、神道夢想流杖術の伝承技を修練する流派がある。後者は古流とも呼ばれ、形の数が多い。
しらは(白刃)
佐渡島の戸地集落に、少なくとも天保年間より伝わる古武術で、棒術を含む。半棒9、小薙刀8、大薙刀11、陣鎌13、大棒13、 と54の組太刀になっており、その技は原形をそこねているものもあるとされるが、昔の武術の面影がしのばれる、佐渡唯一の古武術として、貴重な存在となってる。
しんきりょく(心気力)
心とは、知覚、意識、判断、思慮分別するもので静的な面を言う。
気とは、心の一部の活力で、心の判断によって活動を起こす、心の動的な面を言う。
力とは、全身の力、技から出る力を言う。この三つが一致一体となるよう心がけねばならない、とされる。
しんとうむそうりゅうじょうじゅつ(神道夢想流杖術)
夢想権之助により創始されたとされる杖術。全剣連制定杖道は、この流れをくんでいる。
しんさ(審査)
全剣連の昇段審査実技項目の一例は、以下の通り。
主宰団体や日時によって異なる。
1級:(基本技)本手打・逆手突・返突/(制定形)着杖・水月・引提
初段:着杖・水月・引提・斜面・左貫
二段:引提・斜面・左貫・物見・霞
三段:物見・霞・太刀落・雷打・正眼
四段:霞・太刀落・雷打・正眼・乱留
五段:太刀落・雷打・正眼・乱留・乱合