杖道用語辞典 き

きあい(気合)

全身の気力を充満させ、少しの油断もなく、気に応じて力強くかつ素早く、「気・杖・体」を一致させて打突する気勢を言う。

杖道での気合の発声は、打ち技について「エイッ」、突き技について「ホーッ」と発する。

きぐらい(気位)

多年の修練によって体得した自信と、正しい心から生まれる微妙な精神作用の威力と威厳を言う。

きじょうたいのいっち(気杖体の一致)

気とは、充実した気勢、すなわち気迫を込めること。

杖とは、基本動作を正しく守り、杖の操作を正確に行うこと。一つ一つの打突には、打つ、突く、止めるの要素が加味されなければならない。

体とは、正しい姿勢を崩さない、安定した力強い打突と体の運用のこと。

この三者を一致させるのが気杖体の一致であり、この一致がなければ、有効な打突は生まれないとされる。

きほんわざ(基本技)

全剣連で制定されている、杖道の基本となる技。その種類は以下の通り。

    1. 本手打

    2. 逆手打

    3. 引落打

    4. 返し突

    5. 逆手突

    6. 巻落

    7. 繰付

    8. 繰放

    9. 体当

    10. 突外打

    11. 胴払打

    12. 体外打

ぎゃくてうち(逆手打)

逆手打は、本手打と同じ要領で、相手の左右顔面を交互に打ちながら攻める技で、右逆手打・左逆手打の2種類がある。

ぎゃくてづき(逆手突)

逆手で相手の水月を突き、さらに右本手打で顔面を打つ技。

ぎゃくてのかまえ(逆手の構え)

逆手打の準備となる構え。右逆手では、常の構えから。左手で杖先を逆手(親指が自分の体方向)に握り、右足を踏み出すと同時に、手を持ち替えず杖を前に出して構える。

きょじつ(虚実)

気力が充実し、油断無く全身に注意力が行き届いて、守りの堅いことを実という。虚はその反対。