ポプラの向うにアルプス
昭和53年5月 糸魚川東洋活性白土
I saw the Japanese Alps over the poplar. Small 610mm narrow gauge Railroad.
CREATE:4:06 98/02/06 Update:2019/11/18
思い出のローカル線 信沢あつし
Memories of railroad A.Nobusan
I saw the Japanese Alps over the poplar. Small 610mm narrow gauge Railroad.
CREATE:4:06 98/02/06 Update:2019/11/18
思い出のローカル線 信沢あつし
Memories of railroad A.Nobusan
立山の砂防軌道を見に行った帰りだった。夜行で富山に着き、そのまま立山に行き、糸魚川で一泊して帰ることにした。
勿論、糸魚川には、東洋活性白土の専用線があるからだ。翌日は朝起きると、すぐに目的地に向かった。但し、そのような専用線があるのは知ってはいたが、どこにあるかも知らずである。
とりあえず駅に行き、駅からレールをたどっていった。この頃はまだ日に2往復程度運転されていたのではないかと思うが、これもさなかではない。今は、保存鉄道や、廃線の図書がたくさん出ていて、情報は豊富だが、当時はほとんど無いような状況だった。
国鉄の線路脇の細い線路をたどって行くと、小さなタンク車が置かれていた。
どこをどうに歩ったのか、忘れてしまったが、線路をたどって行ったおかげで、そのまま工場内に入ることが出来た。
ゴールデンウィークの最中であり、工場はガランとしていたが、従業員とは思えない数人が、DLの整備をしていた。
近づいても、吾関せずで、黙々と整備をしていたが、その内に一人が話しかけてくれた。
木曽森林鉄道から、車両以外にレールも集めて来たことや、毎年、子供の日に運転をすることなどを教えてもらった。
工場の車庫には、SLが納まっていた。キャブの窓に、朝日を浴びているポプラが映っていた。振り返ると、ポプラの向こうにアルプスが輝いていた。
今、写真を見ると、工場内は随分と太いレールである。蒸気機関車が走るからであろう。15kg/mレールだろう。機関庫へのレールは明らかに細い。9kg/mだろうか。
写真の具合から、5月1日の夕刻に一度見に行ったようだ。そして、翌朝に列車は走らないのかと思い、もう一度寄ったのだと思う。糸魚川から大糸線、篠ノ井線経由で帰ったので、そう長居は出来なかった。
2019/11/18 信沢あつし