ある日の一毛町
「上毛電鉄」一毛町駅にて
Memories of Jomo Electric Railway.
CREATE: 97/09/06 23:08 Update:2020/01/01
思い出のローカル線 信沢あつし
Memories of railroad A.Nobusa
Memories of Jomo Electric Railway.
CREATE: 97/09/06 23:08 Update:2020/01/01
思い出のローカル線 信沢あつし
Memories of railroad A.Nobusa
高校2年ぐらいの時、学校が平日休みの時に上毛電鉄の写真を撮りにいった。上電は前橋市街地の広瀬川沿いにある中央前橋駅を出ると、ゆるく左カーブをし、前橋二中の裏を通り、今度は右カーブとなる。そのカーブの所に一毛町の駅がある。
駅周辺の写真を撮っていると、子供が向こうで興味深そうに見ていた。近づいて「写真とってやろうか。」と声をかけると、喜んで、両手でほっぺたをつまみ、最高の表情を作ってくれた。写真を撮るとそれで満足したのか、どこかに消えていった。
一毛町のホームの裏にまわると、今度は、平日の昼間から、ステテコで、らくだのシャツを着た恐面のおじさんが、腹巻きに手を入れて近づいてきた。こういう人とは目を合わさずにと思ったが、「何やってるんだい。」と声をかけられては逃げるわけにはいかない。「上電の写真を撮っているのですよ。」と答え、写真を撮って歩っていると「なかなか良い趣味だね。」と、くっついて来た。
そのおじさんは、余程暇であったのだろう、しばらくは私について来ていたが、その内に馬鹿らしく思ったのか「がんばれよ。」とか言って、どこかに消えていった。
この辺りは、銃を撃ったりする人もいる地域、とにかく恐かったが、かたぎの高校生には、人の良いおやじであった。
このすぐ近くには、通称「交通公園」があり、小学校の頃から良く来ていた。小学校の時、数人の友達と駅近くの踏み切りを渡る時、レールの隙間にタイヤをはめてふざけていたら、一人本当に抜けなくなってしまった。
そのうちに警報機が鳴り出し大騒ぎになったが、電車が来る前には自転車も本人も脱出でき、電車の運転手に怒鳴られた程度であった。ここには、良く石焼きいも屋が止まっていて、「10円しか持っていないよ。」といって、焼きいも半分とか売ってもらった。その時によって大きさが違うので、損した、得したと、面白がった。
Create: 97/09/06 23:08
高校時代のある日、上毛電鉄の一毛町駅を撮ろうと出かけた時のもの。鉄道の列車は無視して、一毛町駅とその周辺を撮ろうとした。きっと鉄道模型レイアウトの参考にしたいと考えたのだろう。
2020/01/01 信沢あつし