上電の思い出
Memories of Jomo Electric Railway.
CREATE:96/12/13 23:40 Update:2019/11/17
思い出のローカル線 信沢あつし
Memories of railroad A.Nobusa
Memories of Jomo Electric Railway.
CREATE:96/12/13 23:40 Update:2019/11/17
思い出のローカル線 信沢あつし
Memories of railroad A.Nobusa
わたしは、群馬県前橋市で生まれ育ったので、上毛電鉄は一番身近に存在したローカル私鉄ではあったが、実際に乗ったのは中学の夏休みが初めてであった。※
しかし、中央前橋駅付近に叔父の家があり、小さな木造のアパートの裏から広瀬川越しに電車を見るのが叔父の家に行った時の楽しみであった。
前橋の中心部にある中央前橋駅から、しばらくは広瀬川に沿って上毛電鉄は走る。次の駅である「一毛町」を過ぎるあたりまでは住宅密集地で、路地のような所を急カーブのS字を書いて走る。
中学に入り初めて父親のカメラを自由に使えるようになった。当時はちょうど鉄道100年のころ、ディスカバージャパンなどと国鉄のCMも流れていた時期でもあり、多くの少年が鉄道に興味を覚えていた。
鉄道好きの友人も多かったが、興味は「SL」や「ブルートレイン」であり、D51、C62やEF65の500番台などであった。
しかし私は中学1年の時に行った「上武鉄道」やその時に乗った「八高線」や高崎駅で見た「上信電鉄」等にに興味を覚えていた。
「上電(じょうでん:上毛電鉄)」も、そんな興味を持った鉄道の一つではあった。だから一番始めに被写体に選んだ。だが、身近にあり過ぎてあまり写真を撮っていないし、乗車した経験も少ない。意外とそんなものかも知れない。
黄色が汚れた茶色い電車。車両は上電独特で、今見れば個性的な私鉄であるが、当時の私は地方私鉄らしさに乏しいと感じていた。
2019/11/17 信沢あつし