名称 :スペンス磁石モーター(Spence's magnet motor)発案者:ジョン・スペンス(John Spence)場所 :スコットランド年代 :1818年以前スコットランド(リンリスゴー)のジョン・スペンスは靴職人だった。ある日彼は、磁力を遮断する黒色の物質(磁気シールド)を見つけたと主張し、それを利用した永久機関を製作したと発表。磁力を遮断することで車輪に回転力の不均衡を作り、ずっと回り続けるというものである。彼は磁力を遮断する物質の発見よりも永久機関を作ることに関心があったようである。なお、磁気シールドの素材は不明である。このモーターの構造はとてもシンプルでステーター(固定子)は馬蹄形磁石ABがあり、その磁石の極を塞ぐ形で磁気シールドabがある。ローター(回転子)は回転軸を取り付けた鉄針nmだけで構成されている。このモーターはエジンバラで展示された。1818年、光学の研究で名のある物理学者デイビッド・ブリュースターがこの機械を見て、フランスの科学雑誌である「Annales de Chimie」に肯定的な手紙を投稿する事件が起こった。Annales de Chimieの編集者は永久機関を肯定する内容として気が進まなかったらしいが、ブリュースターの権威に押されて公開することにした。結局、最終的には偽物であることが分かったとのこと。動画:なしサイト: