センサからプランを考えてみた例です。
僕はハードから考えるタイプなので、ほんの一例です(ダメな例かもしれません)。
まず、「センサ」を、何をセンシングするのかを洗い出して整理します。
どんな状態を数値にしてくれるものなのか、改めて意識することになります。
「センサ」の名前に惑わされず、少しひねくれた方向でセンサの使用用途を考えます。
たとえば、
センサの機能は全て使わなくてもよいのですが、初めのうちは全部使おうと考えてしまいがちでした。
せっかくの機能がもったいない気がしたからですが、機能を全部盛りにするとアイデアも似通ってきてしまうので、この時点では自由に考えることにしました。
なんとなく「環境に馴染みながらも、毎回違う展開になる音楽を作ろう」というコンセプトを思いつきました。
「センサで音を変えよう」と思いついたところなのですが、次にやることを考えます。
いったんセンサを離れて、音を変える部分をPdで作ってもよいのですが、ここではPdでセンサの情報が受け取れるまでを作ってしまいます。
Arduinoでは、センサを数値にし、シリアル通信でMIDI信号として送信します。
参考:
センサを数値にする部分
Arduinoのプログラム(前回のWSより)
シリアル通信でMIDI信号として送信する部分
ここで、加速度センサが壊れてるかもしれないトラブルがありました。プログラムはあってるのに動きません。
いろんなパーツと一緒にガシャガシャ持ち歩いてたので壊れたのかもしれません。。なので、センサを変更します。
コンセプトを変えないようなセンサの使い道・・・・と考えて、またひねくれて考えてみました。
人感センサが使えそうな気がします。
ということで、以下のように変更しました。
[ notein 1 ]で、光センサを
[ notein 2 ]で、人感センサを受け取りました。
これらの数値をつかって、音色やリズムを変えていきます。
ここでは、WSでつくってきたPdと組み合わせてみます。「pdws9-2.pd」をベースにつくってみました。
タイトル「とけこむ音たち」
「いつも少し違う音楽が聞こえるなぁと思っていたら、実は自分が影響していた」という音を作りたいと思いました。ピアノやギターなどのいわゆる楽器のかたちでなくても、無意識の動きが楽器になってしまう作品です。
人感センサの単純なオンオフでも、音の変化がきれいにつながるところが気に入っています。当初は加速度センサを使う予定でしたが壊れてしまって、人感センサに変更したのですが、センサ反応領域が広いのが少し難点かもしれません。加速度センサを使えれば、近くの振動だけに反応するよう改良できそうです。また、明るさによって転調する仕組みが、昼と夜という長い時間かけて変化するつもりなのですが、変化の幅が小さすぎてわかりにくくなってしまったので、そこも改良ポイントです。