ディストーションは「ねじれ」「ゆがみ」という意味です。その意味の通り、音を意図的にゆがませて、割れたようなザラザラした感じにするエフェクトです。
ディトーションの歴史がまとまったビデオがありました。
考え方としては、音の上下をカットします。
もとの音の振幅を大きくしたほうが、より強いディストーションになるので、前段で音信号に掛け算して、音の振幅を大きくすることもあります(音量を大きく)。
Pdのパッチでみた方がわかりやすいので、早速つくってみます。
ここでは、サブパッチの便利な使い方も兼ねて、簡易GUIを作っていきます。
サウンドファイルを読み込んで、[ tabplay~ ] で鳴らすパッチです。
左上の緑色のトグルで、音のオンオフができます。
うす緑色のスライダーで、音量を調整します。
右下には、出力された音の波形をモニターします。
サウンドファイルから出力される音の、音量調整のために、スライダーと [ *~ ] を使って掛け算します。
次に、[ clip~ -0.7 0.7 ] とし、本来は-1〜1までの出力を-0.7〜0.7に制限します。
ディストーションをサブパッチにしたものです。
新しく [ pd distortion ] と入力したオブジェクトを配置し、その中に、先ほど作ったディストーション部分を格納します。
さらに、[ inlet~ ]・[ inlet ]、出力に [ outlet~ ] を追加します。
ここまででサブパッチにすることはできましたが、次はサブパッチのスライダーを調整しやすくします。
サブパッチを右クリックし、「Properties」ウィンドウを表示します。
「Canvas Properties」 ウィンドウが開きます。
ここで「Graph-On-Parent」・「Hide object name and arguments」をチェックすると、サブパッチの中に赤い枠が出てきます。この赤い枠が、メインのパッチで表示される範囲になります。
さらに、黄色いスライダーを赤い枠におさめたいので、Sizeを調整します。
Sizeを変更した赤い枠の中に、オブジェクトを移動させます。
この枠内に配置したものは、コメントとユーザーが変更できるもの(スライダーやボタンや数値など)以外は、非表示になります。
また、少しでも枠からはみだしたものも、非表示になります。