ワウは、基本的にはバンドパスフィルタの応用で、中央周波数を動的にして、リアルタイムにフィルターする音の高さを変えるものです。
単純なエフェクトですが、エフェクトのタイミングを、手動か自動的かなど、変えるだけでもまた違う効果に感じます。
サウンドファイルを読み込んで、[ tabplay~ ] で鳴らすパッチです。
左上の緑色のトグルで、音のオンオフができます。
うす緑色のスライダーで、音量を調整します。
右下には、出力された音の波形をモニターします。
手動でワウエフェクトをかけるものを作ります。
バンドパスと同じですが、[ bp~ ] ではなく、[ vcf~ ] を使っています。
また、ワウの効果が強くなるよう、ディストーションの時と同じく、音量を大きくした出力に、エフェクトがかかるようになっています。
なお、 [ bp~ ] は、指定する周波数を数値で設定しますが、[ vcf~ ] は、数値または音声信号で設定することができます。どちらもバンドパスフィルターの機能があります。
サブパッチにして、簡易GUIにしました。
次は、ワウエフェクトを自動的にかけるものです。
「自動的に」という部分は、何通りも考えることができますが、ここでは音量に連動するようにしています。
[ env~ ] は、音の出力を0〜100までの数値にします。
そのあと、反応がわかりやすいように-50〜50までに整えたものを、さらに30倍して-1500〜1500までに整え、[ vcf~ ] でバンドパスに設定する周波数に使っています。
Q値のスライダーは手動で変更します。
サブパッチにして、簡易GUIにしました。
次は、違う方法でワウエフェクトを自動的にかけるものです。
[ osc~ ] で常に揺れている波形をつくり、スライダーで掛け算と足し算して整えた波の信号を、[ vcf~ ] でバンドパスする周波数に設定しています。
ちょっとわかりにくい場合は、スライダーを動かして音を変化させて、聞いてみてください。
サブパッチにして、簡易GUIにしました。