Pdはサイトからダウンロードできます。
Pd-Vanillaには、最低限の機能しかありません。Pd-Vanillaのオブジェクトを組み合わせを工夫すれば、機能拡張と同様のことができることもあります。しかし、少し複雑なオブジェクトになるので、入れておきたい機能拡張を紹介しておきます。
インストールは、Pdから行います。バージョン0.47から「deken」という機能拡張をサポートするツールが備わりました。おすすめの機能拡張を紹介した後に、インストール手順を説明します。
Maxのオブジェクトを、Pdでも使えるようにしたものです。全てのオブジェクトではありませんが、Maxを使い慣れている人にも便利です。Maxの販売元が「Cycling'74」なので「cyclone」なのかも。
部屋の反響を擬似的に表現するエフェクト機能。
RaspberryPiのPdでは、処理が複雑なのか、freeverb~を使うとPdがクラッシュすることがあったので、似たエフェクトで代用しました。(https://github.com/derekxkwan/pd-vfreeverb)
OpenSoundControlを使いやすくするものです。この機能拡張をインストールしなくてもOSC通信はできますが、入れておくと便利です。
「ミスターピーチ」というMartin Peach氏がつくった、便利な機能が詰まった機能拡張です。さきほどの「osc」の中で使われているので、入れておきましょう。
abs(絶対値変換)とか、便利なオブジェクトをたくさん集めたものです。他言語のプログラムで当たり前に実装されているものが、Pd-Vanillaには無いので入れておくと良いと思います。
Pdで映像表示をサポートするものです。画面を生成して、幾何形態を表示したり、3Dデータを読みこんだり、カメラアングルや照明を制御したりできます。あまり複雑な表現は難しいかもしれませんが、音に反応する映像など作りたい場合は入れておくと便利です。
映像表示しないのであれば、不要です。
Pdでシリアル通信をサポートするものです。ただし、更新が2010年で止まっているのでバグがあったりします。
PdでArduinoを使えるようにする「Pduino」という機能拡張もありますが、いざという時の細かい調整がきかなかったり、よくハングアップした話を耳にします。
結論としては、Pdではシリアル通信を行わず、音響に特化した処理を行い、デバイスはOSCなどを経由して別のソフトが処理するようにするとよいでしょう。
Help > Find Externals
を選びます。
Find Externalsウィンドウが開きます。
インストールしたい機能拡張を検索して見つけます。
OSに合ったものが表示されますので、新しそうなものをクリックします。
保存する先を決めます。
インストールしただけでは、Pdは機能拡張を読み込まないので、この後、Pdの起動時に読み込むように設定します。
なので、機能拡張の保存先は、どこか一箇所にまとまるように決めたほうが管理しやすいと思います。
例)
書類フォルダ > Pd > externals
My Documents > Pd >externals
Pd > Preferences > Path...
を選びます。
「New」ボタンをクリックして、機能拡張をインストールしたフォルダを選びます。
注意点としては、しっかりと機能拡張の名前のついたフォルダまでが登録されるようにします。
多くの機能拡張がある場合は、それぞれを登録します。少し面倒ですが、一度登録すれば次回から起動時に読み込んでくれます。
Pdが起動する時に機能拡張を読み込むので、いったんPdを終了し、再び起動してください。