前回バタバタして終わってしまったので、Pd-ws 5の「5-3. 音色を変える」をもう一度詳しく説明します。
「自分だけの色」をつくるときは絵の具を混ぜます。全く異なる色に変えることもあれば、同系色を作ったり、隣あう色にしっくりくる色にはほんの少し補色を混ぜたりします。音色にも絵の具のような感じで、大きく変化させたり、少しずつニュアンス変化させたりする要素があります。その要素をいくつか紹介します。
参考:
周波数を解析する、FFT(高速フーリエ変換)
Pdで倍音を含む音を作るとき、本当に倍音が含まれているのか、視覚的に確認することができます。
ギリシャ(のちにフランス)の現代音楽家のイアニス・クセナキスが、グラニュラーシンセシス技術の発明者として知られています。1960年ごろに、音の粒の構成理論を説明しました。
https://en.wikipedia.org/wiki/Granular_synthesis
この理論をリアルタイムな音として実践したのは、カナダの作曲家バリートゥルーアックスだそうです。
https://www.youtube.com/watch?v=u81IGEFt7dM
代表的な作曲家
https://www.youtube.com/watch?v=yi5DOHnErAc
参考:1960年代のシンセサイザー
https://www.redbull.com/jp-ja/electronic-music-early-history-of-the-synth
録音したサウンドファイルを使って、一部を切り取り、繰り返し再生することで、元の音から全く印象の異なる音を作る方法を紹介します。
ただ切り取るだけでは、とてもノイズの多い音になってしまうので、ノイズを丁寧に取り除く処理をする必要があります。
ここでは、原理を理解するため、100ミリ秒の音に固定して、音の切り取りから、ノイズの取り除くまでを作ります。
原理を説明するPdパッチでは、まだグラニュラーシンセの醍醐味を味わうことができませんでした。
ここでは、切り取った音の再生位置、再生時間、再生速度、を変えて、より音の表現を広げていきます。