「MIDI」は1981年にYAMAHA・ローランド・コルグ・カワイなど日本の楽器メーカーを中心に、まとめられた電子楽器の通信規格です。
現在はシンセサイザーにはだいたい搭載されていて、PCから演奏させたり、他の楽器と同期させたり、実際に鍵盤などに触れなくても、音を鳴らすことができます。今では当たり前に感じるかもしれません。
MIDIは、1981年から何度も規格が模索されて、ようやく落ち着いたのは2000年頃です。なのでアンティークなMIDI楽器は微妙に規格が異なることがあり「相性問題」とされることがあります。
2016年にはMIDI規格が無償公開され、2019年にはMIDI2.0の策定が始まりました。
http://amei.or.jp/midistandardcommittee/MIDI1.0.pdf
MIDI2.0はまだ策定途中なので今回は取り上げませんが、MIDI1.0が完全サポートされることが決まっているので、WSではMIDI1.0のデバイスを作ります。
ちなみに「スタンダードMIDI」という拡張子が.midのファイル形式を独自規格として提案したのが、Opcode社です。OpcodeはMaxをつくっていた会社なので、Pdのミラーパケット氏がMaxの開発に関わっていたことを考えると、MaxもPdもMIDIを早い段階からサポートしていたことがわかります。
40年ほど前のMIDI規格なので「いま考えると」という視点から以下が挙げられる。
現在はレイテンシー(音が出るまでの遅延)が気になる人が多いです。