Pdを起動すると「Pdウィンドウ」が開きます。このウィンドウは、Pdが動作する間ずっと表示され、閉じるとPdが終了してしまいます。最初は少し邪魔に感じるかもしれませんが、プログラムのログを表示したり、「DSP」を操作することで音のオンオフができます。
Pdを操作する上で、Pd全体が音をオンオフする設定があります。Pdウィンドウの「DSP」をチェックすることで、Pdから音が出せるようになります。
「DSP」がオフの場合は、プログラムが正しくても音が出ないので注意してください。
「DSP」はPdが起動すると必ずオフになっていますが、起動時に自動的にオンになるようプログラムを作ることができます。詳しくは別に説明します。
File > New
を選び、新しくファイルを作成します。
新しくできたウィンドウの中に、プログラムをしていきます。
Put > Object
を選びます。よく使うのでショートカットを覚えると便利です。
Mac:コマンド+1
Win:コントロール+1
Putできるものは、たくさん種類がありますが、機能をもったプログラムは全て「オブジェクト」になります。
オブジェクトを適当な位置に配置し、手入力でオブジェクト名を入力します。
Put > HSlider
を選び、水平スライダーを配置します。
図のようにスライダーとオブジェクトを、マウスをつかって線で結びます。
配置したプログラムはすぐに実行されていますが、スライダーなどを動かすには「Edit Mode」を解除します。
再びEditModeになったり、解除したり、を繰り返すので、ショートカットを覚えておくととても便利です。
Mac:コマンド+E
Win:コントロール+E
もっとすばやく確認したいときは、ショートカットでMacならコマンドキー、Winならコントロールキーを押しながらスライダーをマウスでドラッグすれば、動かすことができます。
これも覚えておくととても便利です。
プログラムは実行されているのですが、音が低いので、スライダーでどんな数値が出力されるのか、しっかり確認したいと思います。
Put > Number
を選び、数値のボックスを配置します。
スライダーの下から、ナンバーボックスへ線を結びます。
ナンバーボックスにスライダーの値が表示されるようになります。
スライダーを右クリックし、「Properties」を選びます。
Lower、Upperがスライダーの範囲です。
Upperを「4000」にして、「OK」を押します。
「OK」ボタンを押さないと取り消されるので、注意してください。
スライダーを動かすと、もっと高い音が聞こえてくるはずです。
ナンバーボックスにも、さきほどより大きな数値が表示されると思います。
Put > Message
を選びます。
任意の数値やテキストを指定したいときに使います。
「440」と入力し、スライダーと線で結びます。
メッセージボックスは、マウスでクリックするボタンになります。
エディットモードを抜けて、クリックしてみてください。
同様にして、図のように、「0」「440」「880」をスライダーにつなごうと思います。
この場合、「440」のメッセージボックスをコピー&ペーストします。Pdには、通常のコピペとPd特有のコピペがあります。
コピーしたい「440」を選択した状態で、
Edit > Dulicate
を選びます。
すると、もとのボックスの左下に複製されます。
ショートカットは、Mac:コマンド+D、Win:コントロール+D、です。
Pdをうまく操るコツは、これをマウスで移動させずに、シフト+カーソルで移動させます。
複製されたものはちょうど10ドットずつ左下に移動するので、シフト+カーソルで移動させると、もとのボックスと位置を揃えやすくなります。
複製を繰り返して、「0」「440」「880」をスライダーにつないだものです。
これで、マウスでクリックして音を変えることができます。
「0」は周波数が0になるので、音が聞こえなくなります。
Pdでは、オブジェクトを配置してプログラムすることができます。
配置できるものにはいくつか種類があって、機能によって使い分けます。
今回は、オブジェクトボックス、ナンバーボックス、メッセージボックス、を使いましたが、この3種類は頻繁に使います。
またスライダーもよく使うので、覚えておいてください。
Editモードの切り替え、Duplicateのショートカットも積極的に覚えていきましょう。