酒は人類最古の友である。
世界各地にさまざまな酒があるが、それらの中で日本酒はユニークな存在である。醸造酒でありながら、アルコール度数がもっとも高い。蒸留技術が伝わりながら、醸造で度数を高めようと複雑な工程を発達させたのは、なぜだろうか。もちろん味覚や風土もあろうが、それらも含めて日本の社会・文化のありかたが根底にあろう。酒造りで培われた技術力、ものづくりは、単に科学技術面の発展によるものではなく、それらを求め実現してきた社会や文化のありかたにも関わる。
日本酒も日本食ブームに乗って世界に広がっているだけでなく、欧米で日本酒を造ろうとしている人々も現れている。この時代に、日本酒を研究し学ぶことは、アルコール飲料としてだけでなく、日本の社会や文化を研究し学ぶことでもある。
国際化しつつある日本酒について、醸造学や発酵学を含め、人文、社会、理工、農、そして医歯学等、さまざまな側面からの研究を「日本酒学」として統合することによって、新たな学問領域の発展を目指し、日本酒学研究会を設立するものである。
平成31年3月8日
(五十音順/所属は設立時点)
赤田 倫治(山口大学工学部)
朝倉 俊成(新潟薬科大学薬学部)
阿部 顕三(大阪大学大学院経済学研究科)
小笠原 渉(長岡技術科学大学生物機能工学課程)
鎌谷 かおる(立命館大学食マネジメント学部)
岸 保行(新潟大学日本酒学センター)
小関 卓也(山形大学農学部)
後藤 奈美(酒類総合研究所)
澤村 明(新潟大学日本酒学センター)
塩澤 修平(慶應義塾大学経済学部)
末吉 邦(新潟大学日本酒学センター)
鈴木 一史(新潟大学日本酒学センター)
鈴木 秀顕(東京国際ビジネスカレッジ)
髙久 洋暁(新潟薬科大学応用生命科学部)
髙橋 均(新潟大学日本酒学センター)
都留 康(一橋大学経済研究所)
二宮 麻里(福岡大学商学部)
ニコラ・ボーメール(名古屋大学教養教育院)
水野 雅史(神戸大学大学院農学研究科)
宮田 安彦(大妻女子大学家政学部)
村山 和恵(新潟青陵短期大学)
研究大会の開催
会誌および論文集の刊行
国際交流
講演会・研修会などの開催
本会の目的を達成するために必要な事業
令和6~8年度(令和6年7月1日~令和8年6月30日)
会 長
副 会 長
理 事
(50音順)
後藤 奈美(日本醸造協会)
佐藤 淳(新潟県立大学)
宇都宮 仁(日本酒造組合中央会)
岸 保行(新潟大学)
関谷 健(関谷醸造株式会社)
園原 惇史(株式会社eiicon)
田畑 夏子(株式会社インテージ)
西方 敬人(甲南大学)
二宮 麻里(大阪公立大学)
平田 大(新潟大学)
藤田 晃子(独立行政法人酒類総合研究所)
渡辺 英雄(新潟大学)
監 事
今田 周三(日本酒造組合中央会)
喜多 常夫(きた産業株式会社)
顧 問
都留 康(一橋大学・名誉教授)